大阪府内の男性が職務質問しようとした警察官に服をつかまれて転倒し、けがをしたとして、府を提訴後に記者会見する弁護団=8日午前、大阪市北区 自転車で走行中、職務質問しようとした大阪府警八尾署の警察官に服をつかまれて転倒し、後遺症を伴うけがをしたとして、府内に住む会社員の40代男性が8日、府に約640万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。
弁護団は提訴後に記者会見し、「警察官の行動は基本的人権の尊重に関する憲法の規定に著しく違反している」と述べた。
訴状によると、男性は2024年5月、八尾市内の路上を自転車で走行していた際、巡回中の警察官に背後から服をつかまれ転倒。左の肘や膝などを負傷し、25年2月に左膝打撲の後遺症と診断された。
警察官は当初、職務質問するために両手を広げて停止を求めたが、男性はその先が通行止めなどで走行できないという意味だと思い左折。その後突然、後ろに引っ張られたという。
会見で辻本典央弁護士は、「男性は適法に自分の自転車で走行していただけで、不審な様子はなく、現に犯罪の疑いも行為もなかった」と主張。「自転車から引きずり下ろしてまで職務質問を優先するという、任意捜査の範囲を超えた危険な行為だ」と訴えた。
府警は「訴状が届いていないため、回答は差し控える」とした。