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猛暑対策ウェアラブルデバイスの需要が高まる中、ソニーサーモテクノロジーが「REON POCKET 6」(2万5300円〜)を5月12日に発売した。同デバイスは首元に装着し、本体が接触する首元や背中などの体表面を直接冷やしたり温めたりできる。2020年に初代モデルを発売し、毎年性能を向上させた新モデルを投入している。
新モデルでは、冷却の持続性が進化した。2つの独立したサーモモジュールが強弱をつけながら交互に駆動する「DUALサーモモジュール」を搭載し、冷却効果を維持しやすくした。
長時間の連続使用に特化したフラッグシップモデル「REON POCKET PRO Plus」と、共通のメカニズムを小型化して搭載。冷温部の温度は、従来モデル比で最大2度低下している。
装着性も大きく刷新した。新設計のネックバンドは首まわり28〜46センチに対応し、内部のチューブを太くすることでしなやかなフィット感を実現。付属の排気パーツは従来の2種類から、伸縮や角度調整が可能な1種に統合し、服装や体型に合わせて細かく調整できるようになった。効率的な排気により冷却性能も維持できる。
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本体側面には操作ボタンも新たに搭載し、スマートフォンを取り出しにくい場面でも電源のオン・オフやモード切り替えが可能となった。本体カラーは服装になじみやすいライトグレーを採用し、角を丸めた滑らかなデザインに仕上げている。
●売れ続ける理由は?
生産量は、初代モデルと比較して約10倍規模に拡大し、REON POCKET 6も発売後の売れ行きは計画通りに推移しているという。売れ続ける理由について同社は、冷却性能や駆動時間といった基本性能に加え、「衣服の下に装着でき、目立ちにくい」点を挙げる。
スーツ姿でも違和感なく使えるため、電車通勤が多い都市部のビジネスパーソンに支持されてきた。購入者層はオフィスワーカーが中心だが、近年は30〜40代女性からの関心が高まり、女性ユーザーの比率も徐々に上昇しているという。
気候変動の影響も大きい。気象庁のデータによると、2025年の東京の猛暑日数は29日と過去最多を記録した。「都市部で猛暑が深刻化する中、小型・軽量で衣服の下に隠れてビジネスシーンでも使えることが唯一無二の価値として評価されている」と同社の担当者は分析する。
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海外での販売も好調に推移しており、欧州では昨年比約3倍を記録している。欧州は伝統的な建物に空調を後付けしにくい構造的な事情があることに加え、近年の熱波が需要を押し上げているようだ。
●海外展開と今後の展望
現在、REON POCKETは20カ国・地域で販売している。2024年時点では、英国や東南アジアへの展開にとどまっていたが、2025年には欧州各国、中東、オーストラリアへ販路を拡大。2026年はREON POCKET PRO Plusの販売を米国とニュージーランドにも展開し、22カ国・地域となる予定だ。
海外市場では、公共交通機関で通勤する人が多い韓国でも、同様の需要が生まれているという。日本市場で培ってきたビジネスパーソン向けの価値がそのまま通用している形だ。
今後は、多様なユーザーに対応するラインアップの拡充を進めるとともに、法人向け事業にも引き続き注力する方針だ。担当者は「世界的に気温上昇が続く中、個人・法人の双方に向けて、快適性と省エネルギーを両立するソリューションを提供していきたい」と語る。
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猛暑が予想される今夏も、需要はさらに高まりそうだ。
(カワブチカズキ)
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