米巨大IT企業5社のロゴ(AFP時事) 【シリコンバレー時事】マイクロソフト(MS)やアップルなど米巨大IT企業5社の2026年4〜6月期決算が30日、出そろった。メタ(旧フェイスブック)を除く4社が前年同期比で増収増益となった。人工知能(AI)を巡る競争が激化する中、研究開発費の負担増でメタが減益となり、明暗が分かれた。
MSなど3社は、高いAI需要に支えられたクラウド事業が好調だった。各社の同事業の売上高は、MSの基盤サービス「アジュール」が43%増、アマゾン・ドット・コムも37%増、グーグル親会社のアルファベットが82%増だった。AIのアンソロピックをはじめとする新興企業への投資も増益に貢献しており、アルファベットは純利益が前年同期比4倍、アマゾンは3.4倍に膨れ上がった。
アップルはスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の売上高が22%増と堅調で、増収増益を確保した。ただ、メモリー半導体などの供給制約による成長鈍化が懸念され、株価は決算発表後の時間外取引で下落した。
AIへの巨額投資は続く。アルファベットは26年の設備投資見込み額を従来計画から150億ドル(約2兆4000億円)積み増し、最大2050億ドル(約33兆円)に上方修正。アマゾンも200億ドル(約3兆2000億円)増やし、2200億ドル(約35兆円)とした。アップルを除く、見込み額を公表している4社の合計は最大7600億ドル(約121兆円)に上る。
一方、苦境に立っているのがメタだ。主力のSNS広告事業は好調で、売上高は28%増と四半期ベースで過去最高を更新したものの、純利益は14%減となり、5社で唯一の減益に沈んだ。本業のもうけを示す営業利益も8%減。AI開発競争で研究開発費が67%増となったほか、SNSの利用を巡る訴訟費用も重荷となった。