ギョッとする柄にはきちんとした理由も(画像は『Mindy Vincent 2020年4月9日付Facebook「Behold! My masks have arrived!」』のスクリーンショット) 新型コロナウイルスの感染拡大でマスクが品薄となっており、お気に入りの生地を使って手作りする人が増えている。マスクもずいぶんとおしゃれになってきたが、米ユタ州に住む女性がFacebookに投稿したマスクがあまりにも斬新だと話題になっている。地元メディア『KUTV 2News』『New York Post』などが伝えた。
ユタ州ソルトレイク郡に住むミンディ・ヴィンセントさん(Mindy Vincent)は今月9日、淡い色の可愛らしい花々と男性の局部がプリントされた白いマスクを着用し、Facebookに次のような投稿をした。
「マスクが届いたの! 今日ウォルマート(スーパー)とペトコ(ペットショップ)に付けていったのよ。」
「誰かに『マスクにペニスが付いてる』って言われたんだけど、私はこう返してやったわ。『(ペニスだってわかるってことは)あなたは私に近付きすぎってことよ。お願いだからちょっと離れてくれない?』ってね。」
あまりにも奇抜なマスクとひねりの効いたコメントが話題となり、この投稿は1週間で40万人以上にシェアされた。そしてミンディさんのもとには「どうやったらこのマスクが手に入るのか」という問い合わせが殺到した。
実はこのマスク、ミンディさんが運営する「ユタ・ハーム・リダクション連合(Utah Harm Reduction Coalition、UHRC)」の活動のために中国から取り寄せたものだった。UHRCは薬物関連の害を減らすことを目的に設立された非営利団体で、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、スタッフが薬物依存者らと接する時にはマスクが欠かせなかったためだ。
ただ手元に残っていたマスクは数少なく、「マスクが欲しい」という人たち全てに譲ることはできない。そこでミンディさんは、息子の提案で「プロジェクト・ペニス・マスク(Project Penis Mask)」をスタート。マスクを自分で作って1枚20ドルで販売し、収益を団体の活動資金に充てることにしたのだ。
こうしてUHRCのホームページには専用サイトが立ち上げられ、今月16日までに5400人(約1160万円分)がマスクを購入した。マスクの柄は男性の局部(2種類)、女性の局部、女性の胸(2種類)の5種類から選択が可能で、ミンディさんは全部で1万9千枚のマスクが製作できるだけの生地を確保しているという。ただ注文が殺到しており、現在はスタッフ総出でマスクの製作にあたっているとのことだ。
ミンディさんはマスクがこれだけ注目を集めていることに対し、興奮気味にこう語った。
「団体の運営は決して楽ではないの。だからこんな形でサポートをしてもらえて本当に感謝しているわ。Facebookにはマスクについての問い合わせが15万件もあったのよ。ペニスのマスクが欲しいなんて、世の中にはユーモアのセンスがある人がたくさんいるってことよね。世界の15万人がこのマスクを付けたいと思ってくれたなんて、とても素敵だわ!」
画像は『Mindy Vincent 2020年4月9日付Facebook「Behold! My masks have arrived!」』『utahharmreduction.org 2020年4月18日付「Cockblock Corona Mask」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)