レナウンが破産手続きを開始へ、民事再生手続き廃止が決定

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2020年11月02日 11:42  Fashionsnap.com

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毛利憲司 代表取締役社長執行役員(2020年3月撮影) Image by: FASHIONSNAP.COM
民事再生手続きを進めていたレナウンが10月30日、東京地方裁判所から再生手続き廃止決定を受け、破産手続きに入った。負債総額は5月15日時点で約138億7900万円。 関連記事 業績低迷のレナウンが民事再生法を申請、コロナショック重なり負債額138億円

 同社は近年の業績低迷や、親会社のグループ企業から売掛金53億円の回収ができなかったこと、新型コロナウイルスの影響で店舗売上が減少したことなどから資金繰りに行き詰まり、今年5月15日に民事再生法適用を申請。スポンサーの選定に難航していたことから、8月17日までとしていた再生計画案の提出期限を、2021年2月17日まで延長していた。延長後も再建に向けてスポンサーを選定していたが、早期に破産手続きをした方が納税の負担が軽く、債権者に有利になることから期限前に断念することを決めたという。
 同社では民事再生手続の決定後、レナウンの直営工場を運営していたダーバン宮崎ソーイングや、婦人服の製品製造や外注加工などを手掛けていた下請けのローゼが連鎖倒産。また、完全子会社のレナウンインクスは全株式をストッキングやタイツを展開するアツギに譲渡した。このほか、オンラインストア事業や「アクアスキュータム(Aquascutum)」「ダーバン(D'URBAN)」「スタジオバイダーバン(STUDIO by D'URBAN)」「シンプルライフ(SIMPLE LIFE)」「エレメントオブシンプルライフ(element of SIMPLE LIFE)」の5ブランドの事業は、アパレル事業などを展開している小泉グループの事業会社へ既に譲渡している。事業譲渡の対象外となったブランドの約10店舗の閉鎖は10月30日までに完了していた。
 なお、レナウンの公式サイトはアクセスが集中しサーバーがダウンしており、閲覧できない状態となっている。

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