◆ 12球団で唯一引き分けなし
阪神が4月最終日を白星締め。
両リーグ最速でシーズン20勝目を挙げ、最初の1カ月は20勝9敗0分という堂々の成績。勝率.690とスタートダッシュに成功した。
この日もガッチリと投打が噛み合った進撃の猛虎。
打線が制球に苦しむ九里亜蓮の立ち上がりを攻めて初回・2回と1点ずつ挙げると、先発した秋山拓巳は“鯉キラー”ぶりを発揮して7回まで無失点。
8回一死からケビン・クロンに一発を浴び、さらに連打で一死二・三塁とされたところで降板となったが、代わった岩崎優がこのピンチを犠飛による1点だけに抑えてピンチ脱出。9回は守護神のロベルト・スアレスが締めて逃げ切った。
先発が好投を見せ、打線が援護点をもたらし、継投でリードを守り抜く…。まさに今季の好調ぶりを凝縮したような勝利で20勝一番乗り。
好調・阪神の強さについて、30日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の金村義明氏は「鉄壁のリリーフ陣」をポイントに挙げる。
この日も4−1となった8回、先発・秋山が一死二・三塁のピンチを作るも、岩崎がベンチの期待に応える好リリーフ。金村氏は「岩崎、スアレスというね。まるで昔のJFKを見ているような、そんな感じがしましたよね」と、伝説のリリーフ陣に匹敵する安心感を絶賛。
つづけて、「タイガースは今12球団で唯一引き分けがないんですよね。逃げ切れているということは、投手陣の強さかなと思いますね」と語り、9回打ち切りの特別ルールながら引き分けなしで勝ちきることができているのは、強力なリリーフ陣の存在があってこそなのだと強調した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』