「さくら家」TARAKOさん惜別、友蔵・島田敏「まるこ待ってくれよ〜」思い出の1曲を歌唱

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2024年06月15日 14:01  日刊スポーツ

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TARAKOさんとの思い出を語る、左からひろし役屋良有作、友蔵役島田敏、ナレーターのキートン山田、こたけ役佐々木優子、さきこ役豊嶋真千子(撮影・中島郁夫)

フジテレビ系アニメ「ちびまる子ちゃん」の主人公まる子(さくらももこ)の初代声優で、3月に63歳で亡くなった声優TARAKOさんのお別れの会「TARAちゃんありがとうの会〜たいせつなきみへ〜」が15日、都内で行われた。


声優仲間ら関係者が集った第1部には約800人が参列。長年「家族」として、ともに作品を作り上げてきた「おじいちゃん」友蔵役の声優島田敏(69)ら「さくら家」の面々が、囲み取材に応じ、末娘との思い出を語った。


友蔵役の島田ら「ちびまる子ちゃんファミリー」が、祭壇の前で同作のエンディングテーマ「おどるポンポコリン」を歌唱。思いを乗せ、声を震わせながらTARAKOさんに別れを告げた。


友蔵役の島田は、TARAKOさんの人柄について「座長としてとても心配りのできる方。若い方が入っていても、気さくに声をかけて場を和やかになるような雰囲気を醸し出してくれる座長でした」と述懐した。


「おばあちゃん」こたけ役の佐々木優子(62)は「たらちゃんの定番というか、お誕生日のお祝いが大好きで。『今週●●さんのお誕生日だからみんなで歌いましょう』ってリードしてくれて。全スタッフ、出演者の誕生日を覚えているので、毎月のように歌っていた思い出があります」とTARAKOさんの温かい人柄のにじむ、思い出を明かした。


「おねえちゃん」さきこ役の豊嶋真千子(52)は、涙ぐみながら声を振り絞った。「わたしは2代目でお姉ちゃんになったので最初はすごくドキドキしてたんですけど、TARAKOさんのあったかい空気にいつも包まれた。こんなにアフレコ楽しんでやっている人と、スタジオの中で姉妹として一緒に過ごすことができて…かけがえのないすてきな時間だったなって思います」と、大きな存在だった“妹”を思いすすり泣いた。


「お父さん」ひろし役の屋良有作(76)は、「全体のみんなのこと、雰囲気を考える人。テストの時『うわーおもしろい』って、喜ぶんです。全体が一つの一座として楽しくできる現場を作ってくれましたね。だから感謝しかないんです」と語った。


囲み取材の最後にはそれぞれが務めるキャラクターの声で、TARAKOさんへのメッセージを送った。屋良は“ひろし”が酔っぱらったときに出すような高めの声で「おおい、まる子。たらちゃん、たくさんたくさんありがとうな。また会いたいな〜」と呼びかけた。島田は「まるこや。えええ〜?!そっちいくのかい?まるこ待ってくれよ〜」、佐々木は「まるこや、わたしもすぐそっちに行くからね。また飲もうね。孫と飲んじゃ駄目か(笑い)」、豊嶋は「まるこ、大好きだよ」と投げかけた。


最後を締めたのは、同作の初代ナレーションを務めたキートン山田(78)。「まる子はいつも友蔵の年金を当てにしているのである。何でそんなに早く逝ったのか。順番が違うだろ。友蔵が先である。後半へ続く」と、作風特有のユーモアを交えながら惜別のメッセージを送った。

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  • スタートから34年も経つから、おじいちゃんなんか「二度」も死んでるよな。そして姉が死んで、今度は本人(主人公)もだもんな。
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