限定公開( 32 )
経済産業省は7月17日、音楽産業のビジネスモデルに関する報告書を公開した。ストリーミングが主流になりつつある現状や、SNSでの拡散がヒットの“起爆剤”となる現状を踏まえ、音楽の制作・消費・流通動向の変化を分析している。
報告書は全70ページ超。SNSでの“バズ”(拡散)や、バーチャルYouTuberやアニメ主題歌への採用によるヒットなど消費動向の分析にはじまり、DAW(Digital Audio Workstation)やボーカロイドによる音楽制作の変化、音楽生成AIの影響などをまとめている。
例えばボーカロイドの浸透を巡っては「SNSや動画配信プラットフォームの活用に長けているボカロP出身のクリエイター、アーティストは、デジタルマーケティングに秀で海外人気を獲得しているケースもある」と言及。例としてYOASOBIや米津玄師を挙げた。
SNSでのバズを巡っては、音楽ユニット「HoneyWorks」の楽曲「可愛くてごめん」やYOASOBIの「アイドル」などを引き合いにヒット要因を分析。「UGC(ユーザー製コンテンツ)の数が増える過程で、他のアーティストやインフルエンサーなど影響力のある発信者が発信することにつながる」としている。
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