死者58人、行方不明者5人を出し、戦後最悪の火山災害となった御嶽山(長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火から10年を迎えた27日、麓の長野県王滝村の松原スポーツ公園で、犠牲者の追悼式が開かれた。噴火発生時刻の午前11時52分に合わせ、遺族らが黙とうをささげた。
追悼式は同県木曽町と王滝村が主催し、遺族や地元関係者ら約50人が出席した。
御嶽山は2014年9月27日に噴火し、噴石などが登山者らを襲った。紅葉シーズンを迎える週末の昼だったことから、山頂付近に登山者が多く、被害が拡大した。
御嶽山噴火災害の追悼式で追悼の辞を述べる阿部守一長野県知事=27日午後、同県王滝村の松原スポーツ公園(代表撮影)