神木隆之介、初の日曜劇場主演に重圧あった “大先輩”福山雅治の背中を思い出す

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2024年09月29日 09:00  ORICON NEWS

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日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』で主演を務める神木隆之介(C)TBSスパークル/TBS 撮影:佐藤俊斗
 10月期のTBS系日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』(毎週日曜 後9:00)。民放での連続ドラマ主演は、2011年放送の『11人もいる!』(テレビ朝日系)以来13年ぶり。今作で初の日曜劇場主演を務める神木隆之介は、このほど応じたインタビューで「お話をいただいたときは、すごくうれしい気持ちとプレッシャーがありました」と心境を明かした。

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 本作は、1955年からの石炭産業で躍進した長崎県・端島と、現代の東京を舞台にした70年にわたる愛と友情、そして家族の壮大な物語。戦後復興期から高度経済成長期の“何もないけれど夢があり活力に満ちあふれた時代”にあった家族の絆や人間模様、青春と愛の物語を紡いでいく。同時に、現代の“一見して何でもあるけれど若者が夢を持てない時代”を描き、過去から現代に通じる希望を見つけだす、時代を超えたヒューマンラブエンターテインメントを繰り広げる。

 脚本を担当するのは、TBSでは『逃げるは恥だが役に立つ』、『アンナチュラル』、『MIU404』を手掛けた野木亜紀子。さらに『アンナチュラル』、『MIU404』をはじめ、『最愛』、『下剋上球児』や『グランメゾン東京』シリーズなどの塚原あゆ子が監督を担当。加えて、数々のヒット作を生み出し続ける新井順子がプロデューサーを務め、ドラマファン待望の強力トリオが、これまでの作品とはいい意味で一味違う、見る人の心を温める作品を届ける。

 改めて大役に挑む心境を聞くと「日曜劇場は『集団左遷!!』や『あいくるしい』に出させていただきました。『集団左遷!!』では、当時の事務所の大先輩である福山(雅治)さんが真ん中に立ち、みんなを引っ張っていく姿を見ていたので、いろんな経験を積んだり、役者やアーティスト、表現者として培ったものがある方が背負うものだという印象でした」と回想する。

 続けて「まさか31歳という年齢で私にその話がくると思ってなかったので、正直不安というか、ちょっと弱気なところもありました」と本音を吐露。それでも新井Pら制作サイドとの話し合いを重ねる中で「この方たちについていけばいいんだな、この人たちについていこうと思えて『では、ぜひ参加させていただきます』というお返事をしました」と前向きな心境の変化があったという。

 神木が演じる鉄平は、端島生まれで端島育ち、明るく真っ直ぐな性格だ。炭鉱員の家に生まれ、中学卒業後は長崎の高校・大学へと進学したが、大好きな端島のために働きたいという一心で帰郷。鷹羽鉱業の職員として働き始めるところから物語は始まる。

 鉄平に加えて、現代・東京に生きる冴えないホスト・玲央を“一人二役”で演じる。高度経済成長期の端島で生きる誠実でまっすぐな鉄平と、現代の東京に生きる無気力で刹那的な玲央という正反対の2人。

 「今まで一人二役は演じたことがない」という神木は、それぞれの役作りについて「鉄平は複雑に悩むというより、前向きで元気なキャラでいてほしいと。後々にどんな問題が起きて、どんな人間になり、それで何を見てどう生きていくのか…という物語もありますが、基本ベースは元気よく、『ONE PIECE』のルフィみたいな人がイメージと言われました(笑)」と明かす。

 一方で「ダルい、面倒くさい、もうどうでもいい」など、無気力・無感動・無関心な玲央役との演じ分けについては「喋り方や醸し出す雰囲気は意識的に変えています」といい、細かい仕草などは監督からのアドバイスや現場で実践した演技をもとにブラッシュアップ中で「一言でいうと“鉄平はルフィ、玲央は堕落”。そんなイメージです(笑)」と笑顔で紹介した。

 最後に視聴者に向けてメッセージを求められた神木は「見どころはいっぱいある。本当に一言では言い表せない」とした上で「今は軍艦島として認識されている端島ですが、どんな島だったのか、どういう方々が暮らしていたのか、知らない方も多いと思います。このドラマを通して、当時の生き生きとした端島、そしてその時代の中でどういう風な人間ドラマが生まれていたか、そして時代とともにどんな風に駆け抜けていったのか…というのを見ていただけたら。現代パートの方も見どころがいっぱいあるので、同時平行で楽しんでいただけたらうれしいなと思っております!」と呼びかけた。

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