2021年のクーデター以降、軍と抵抗勢力による内戦状態が続くミャンマーの北部で、ミャンマー軍が子どもを含む民間人少なくとも25人を虐殺したと現地メディアが報じました。
ミャンマーの独立系メディアによりますと、今月9日以降、北部ザガイン地域にある複数の村をミャンマー軍が襲撃しました。軍は村々を空爆したり、放火したりして壊滅させたほか、民間人少なくとも25人を虐殺したということです。
犠牲者の中には、首などを切断されたり、臓器をえぐり取られたりして惨殺された人もいたほか、別の村では6歳の子どもが銃で撃たれ、死亡したということです。
シンクタンクの「ISPミャンマー」は23日、クーデター以降、民間人が虐殺される事件が65件を超え、1300人以上が死亡したと発表。虐殺のほとんどがミャンマー軍によるもので、ザガイン地域に被害が集中していると指摘しました。
また、国連が設置した「ミャンマーに関する独立調査メカニズム」の代表者は29日、国連総会の第3委員会で、「戦争犯罪や人道に対する罪は拡大している」と明らかにしました。
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そのうえで、国際機関との連携を強化し、残虐行為の連鎖を断ち切る必要性を強調しています。