今年度上期の経常黒字、過去最大=15.8兆円、配当金など増加―財務省

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2024年11月11日 09:01  時事通信社

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財務省=東京都千代田区
 財務省が11日発表した2024年度上半期(4〜9月)の国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引、投資収益の状況を示す経常収支は15兆8248億円の黒字だった。黒字額は前年同期比12.3%増で、半期ベースで過去最大。配当金や利子収支を示す第1次所得収支の黒字拡大が主因だ。

 第1次所得収支は22兆1229億円の黒字。黒字額は13.3%増で過去最大となった。海外金利の上昇や、円安の影響で債券利子の受け取りが増えたほか、海外子会社からの配当金も伸びた。4〜9月の円相場は平均1ドル=152円51銭と、前年同期比8.2%下落した。

 輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は2兆4148億円の赤字で、前年同期に比べ赤字幅は拡大した。輸出額は5.0%増の52兆2222億円、輸入額は7.1%増の54兆6369億円。パソコンなど電算機類や、医薬品の輸入が増え、輸入額の伸びが輸出額の伸びを上回った。

 輸送や旅行などのサービス収支は1兆9748億円の赤字。ネット広告などサービスの取引を示すデジタル関連収支は3兆7160億円の赤字だったが、訪日客の増加で旅行収支が過去最大の3兆992億円の黒字となり、サービス収支の赤字幅は縮小した。

 同時に発表した9月の経常収支は1兆7171億円の黒字。20カ月連続の黒字となった。 

このニュースに関するつぶやき

  • その投資収益が海外子会社の儲けでそのまま海外に置いとくんで国内景気にはプラスになってないとの事らしいです。
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