日本維新の会は1日、大阪市内で開いた臨時党大会で党代表選の投開票を行い、共同代表を務める吉村洋文・大阪府知事(49)を新代表に選出した。吉村氏はこの後の記者会見で、新たな共同代表に前原誠司元外相(62)を指名した。来年夏の参院選に関し、改選数1の「1人区」で野党候補一本化を目指す考えを表明した。
吉村氏は「自民党と距離を置き、対峙(たいじ)する」と強調。参院選を巡り、1人区での野党一本化に向けた「準決勝」を行うべく「公正なルールを作れるか、他の野党と協議したい」と述べた。
前原氏は衆院京都2区選出で、当選11回。民主党政権で国土交通相や外相を歴任し、今年10月に「教育無償化を実現する会」から維新に合流した。吉村氏は会見で「前原氏の経験や実績を借りたい」と説明した。
維新の党規約は代表が国会議員でない場合、「国会議員団の長」が共同代表に就くと定める。維新国会議員団は2日に団長を正式決定する。吉村氏はその他の執行部人事も2日中に決定し、若手を積極的に登用する考えを明らかにした。
日本維新の会の臨時党大会で新代表に選ばれた吉村洋文氏(中央)=1日午後、大阪市北区
日本維新の会の臨時党大会に臨む馬場伸幸代表(左)と吉村洋文共同代表=1日午後、大阪市北区