日本生命保険は11日、米国や英国、オーストラリアで保険契約買い取り事業を手掛ける米系生保「レゾリューションライフ」を約82億ドル(約1兆2000億円)で買収すると発表した。国内保険業界で過去最大の買収額。既に23%出資しており、累計額は約1兆4200億円に達する見込み。残る全株式を取得して2025年下半期に完全子会社化する。少子高齢化で国内保険市場が先細る中、成長が見込める海外事業を拡大し収益基盤を強化する。
日本生命の清水博社長は東京都内で記者会見し、「世界最大の市場の米国に海外事業の中核となる会社を持ちたかった」と説明。「海外収益の長期安定的な拡大に大きく貢献する」と強調した。