エアバッグ直撃で子どもが大けがも!?「助手席チャイルドシート」の危険性 泣くから置きたい…その選択に大きなリスク

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2024年12月21日 18:10  まいどなニュース

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助手席にチャイルドシートは違反? ※画像はイメージです(yamasan/stock.adobe.com)

助手席のエアバッグは子どもにとって非常に危険です。ここでは助手席にチャイルドシートを設置する危険性と助手席につけている人がいる理由、取り付け方のポイントを解説します。

【図解】チャイルドシートを助手席に設置する場合、気を付けるポイントは

助手席にチャイルドシートは違反?

助手席にチャイルドシートを設置するのは法律違反にあたらず、警察に捕まることもありません。しかし事故などで助手席のエアバッグが発動すると、大けがにつながる可能性があります。

安全上の理由から、国土交通省や自動車メーカーは、チャイルドシートの後部座席への設置を推奨しています。また、チャイルドシートの取扱説明書を見ると、助手席への設置を不可としている製品も多いです。

▽助手席のチャイルドシートが危険な理由

助手席のチャイルドシートが危険なのは、万が一エアバッグが発動した際、子どもがエアバッグとチャイルドシートの間に挟まれたり、エアバッグの勢いで跳ね飛ばされたりする危険があるからです。

エアバッグが開く(膨らむ)速度は、時速100km〜300km。大人でも骨折することがあるほどの衝撃です。過去には、エアバッグが原因で幼児が死亡する事故も起こっています。

▽後ろ向きでは絶対に設置しない

乳児用で使われる後ろ向きのチャイルドシートは、絶対に助手席で使ってはいけません。

エアバッグが発動すると、後ろ向きのチャイルドシートがエアバッグに押され、子どもと座席の間の空間がなくなり圧迫の原因になります。また、子ども用ベルトの設置が甘ければ、チャイルドシートが押された勢いで子どもが投げ出されるリスクもあります。

【チャイルドシートの推奨基準が変更へ】
チャイルドシートの使用義務は6歳未満の子どもを乗せる場合に限られています。一方、6歳以上でも身長140cm未満では使用が推奨されていました。

しかしながら、2024年8月、シートベルトによる圧迫が原因で7歳と5歳の子どもが死亡する事故が発生。JAFは「チャイルドシートの使用推奨基準の引き上げを検討する」と発表し、現在は推奨基準が身長140cm未満から150cm未満へと引き上げられています。

助手席にチャイルドシートをつけている人もいる

後部座席への設置が推奨されているチャイルドシート。しかし、中には助手席に設置している人もいます。

▽助手席に設置している理由とは

助手席にチャイルドシートを設置している人は、以下のような理由で設置しているケースが多いです。

・子どもがどうにも泣き止まない
・自分ひとりで乗せていて様子が心配

子どもによっては、不安から車中で泣き続けるケースがあります。こうなると運転者のストレスも大きく「運転が荒くなってしまう」という人も。運転に支障が出るなら、設置場所を検討するのも一つの選択でしょう。

ただし助手席は、子どもに目が届くからこそ脇見運転のリスクも高いです。この点は十分に注意しましょう。

【Q. クルマ移動でできる工夫は?】
子どもにとってクルマでの移動は辛いもの。また、子どもが泣き出したり酔って嘔吐したりすれば、大人もしんどく感じてしまいます。移動の際は子どもが寝る時間を狙ったり、空腹や満腹を避けたり、おもちゃを用意したりと工夫しましょう。

▽助手席に設置する場合のポイント

助手席にチャイルドシートを設置する場合は、以下のポイントを押さえましょう。

・前向きのチャイルドシートを使う
・助手席をできるだけ後ろに下げる

前述の通り、後ろ向きのチャイルドシートは絶対に助手席で使ってはいけません。また、助手席の位置をできる限り後ろにずらせばエアバッグ発動時の影響を受けにくくなります。

【輸入車はエアバッグ機能をOFFにできることも】
現在は、ほぼすべての車両において助手席にエアバッグが装備されています。しかし輸入車では、エアバッグの機能を解除できるスイッチを備えた車両もあります。この場合は、エアバッグを解除した状態でチャイルドシートを使用しましょう。

半数近くが不適切!正しい装着法は?

チャイルドシートは、正しく取り付けなければ、十分な効果を得ることはできません。

警察庁の最新の調査では、チャイルドシートを設置している人のうち、適切に取り付け出来ていたのは約6割。つまり残りの4割は、不適切な装着でした。ここで、チャイルドシートの取り付け方のポイントを見直しましょう。

※参考:警察庁「子供を守るチャイルドシート」

▽ポイント(1)体格に合わせた製品選びを

チャイルドシートには、大きく分けて乳児用・幼児用・学童用の3種類が存在します。種類は年齢で選ばず、子どもの体格に合わせて買い替えるようにしましょう。製品の中には、幅広い体格に対応するものもあります。

▽ポイント(2)1歳ごろまでは後ろ向きの製品で

乳児の間は後ろ向きのシートを選ぶのが基本です。乳児は頭が非常に重く、骨も軟らかい状態。前向きで事故に遭うと頭から前面に飛び出したり、ベルトで腹部に大きな衝撃を受けたりする可能性があります。

▽ポイント(3)シートベルトを通す位置の確認を

多くのチャイルドシートは、クルマに搭載されているシートベルトを使って固定します。シートベルトを通す位置は製品本体に記載されていることも多いですが、取扱説明書を読んで正しく通しましょう。

▽ポイント(4)体重をかけシートをしっかり固定

シートベルトを正しい位置に通していても、通し方が緩いと衝突の衝撃で子どもが前に放り出されたり、シートから滑り落ちたりする可能性があります。

チャイルドシートを適切な場所に設置したら、シート本体に大人自身が体重をかけ、シートベルトをきつく締めましょう。手でシート揺らしたときに、シート本体の揺れが30mm以内に留まるよう心掛けてください。

▽ポイント(5)子ども用ベルトもしっかり装着

チャイルドシートを正しく取り付けたら子どもを乗せ、子ども用ベルトをしっかり締めましょう。「締め付けるとかわいそう」と緩くすると、事故の際に危険です。また、ベルトが首やお腹にかかっていないかも気にしてください。

(まいどなニュース/norico)

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  • どうにも泣き止まないって一生泣き止んだらどうすんの。。。
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