ニューオーリンズ多数死傷事件　FBI“単独での犯行”との見方示す　ラスベガスの爆発「現時点で直接関連を示す証拠ない」

アメリカ南部ニューオーリンズで群衆に車が突っ込み、これまでに50人が死傷した事件で、FBI＝連邦捜査局は運転していた男の単独での犯行との見方を示しました。

この事件は、1日午前3時すぎ、新年を祝う人でにぎわうニューオーリンズの繁華街で群衆にトラックが突っ込み、少なくとも15人が死亡、35人がけがをしたものです。

トラックを運転していたシャムスディン・ジャバール容疑者（42）は警察官との銃撃戦の末、その場で死亡しました。

FBI＝連邦捜査局は2日、事件は単独での犯行との見方を示しました。また、容疑者が犯行直前にSNSに投稿した動画で「昨年、夏前に過激派組織『イスラム国』に加入した」と主張していたことが新たに分かりました。

トラックからは複数の爆発物と「イスラム国」の旗が見つかっていて、FBIは関連を慎重に調べています。

一方、1日午前、アメリカ西部ラスベガスにある「トランプ・インターナショナル・ホテル・ラスベガス」の車寄せで、テスラ社製の電気自動車「サイバートラック」が爆発・炎上しました。車内からは1人が遺体で見つかったほか、周囲にいた少なくとも7人が軽いけがをしたということです。

爆発した車とニューオーリンズの事件で使われたトラックは、同じレンタカー会社でそれぞれ手配されたということで、捜査当局は関連を調べていましたが、FBIは2日、2つの事件に「現時点で直接関連を示す証拠はない」と発表しました。