「ここ数日なんか違和感だったんだけど。右側の500円玉だけずっと財布の中に残ってるのよ。思い返してみたら自販機とかセブンイレブンで小銭まあまあ使うんだけどこの薄汚れた500円玉だけ読み取れないのか戻ってくる。これってもしや?てことで同じ旧500円玉と比べてみたんだが...」
たまちゃんさん(@tamachan_1218)の偽造通貨にまつわる投稿が、X(旧Twitter)で5万を超えるいいねが付く話題となりました。
ある日のこと、たまちゃんさんは自身の財布のなかに、自動販売機やコンビニの自動精算機に何度入れても戻ってくる500円玉があることに気づきました。
「変だな…」
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そう思ったたまちゃんさんは、その500円玉と財布のなかにあった別の500円玉を比較。
「(使えなかった)500円玉は、造りもなんとなく粗い気がしてきました」(たまちゃんさん)
たまちゃんさんは、硬貨の比較動画をXに公開しています。動画では、右側に例の500円玉、左側に比較用の500円玉を置いていますが、両者を見比べると確かにどこか違和感があります。
もしかして、この500円玉、偽造なのでは?
そんな疑念がたまちゃんの頭によぎります。そこで、念のため110番通報。
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警察が来て、いろいろと調べてもらった結果、確かに偽造通貨の疑いがある――となったそうです。
それから、警察本部で硬貨の入手経路や使用を試みたタイミングなどについて事情聴取を受けたり、書類にサインをしたりしたというたまちゃんさん。警察からは「通報してくれてありがとうございました」と感謝の言葉があったといいます。
例の500円玉は、その後詳細な真贋鑑定が行われます。本物であれば硬貨は返却となり、自身で金融機関に持ち込んで新しい硬貨に交換してもらうことも可能ですが、もし偽物であった場合は没収され、新たな硬貨にも交換してもらえないとのこと。書類にも、「偽物であった場合返却は不要です」という一文を書いたといいます。
通貨偽造の犯罪に巻き込まれないように十分に注意を…
奇妙な500円玉にまつわる出来事の一部始終を紹介した、たまちゃんさんの投稿。リプ欄にもたくさんのコメントが寄せられました。
「なんかフォントが荒い??」
「確かに形容し難い違和感だ」
「今の偽札・偽硬貨って精巧にできてますね」
「これはよほど注意深く見ないと違いがわからない感じですね」
「偽造硬貨って有るんですね。怖いな…」
「ごひゃー食えん話」
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当然ながら、通貨偽造は犯罪行為。それが偽造だと知りながら、使用することも罪に問われます。
よって、万が一手元にある通貨が偽造なのでは――と感じた時は絶対に使用せず、すぐに警察に通報することが大切なのだといいます。
しかしながら、必ずしもそのことに気づくとは限りません。
今回、たまちゃんさんは運よく、硬貨の違和感に気づくことができました。ですが、場合によっては、違和感に気づかずお店で支払ってしまったがために、店員から警察に通報されてしまう――ということもあるかもしれません。その結果、自分自身が通貨偽造に関与しているという、あらぬ疑いをかけられてしまう可能性も否定はできません。
生活するうえで、無くてはならないお金。手元にあるお金が本物で、安心して使えるものなのかどうか、私たちも十分注意して確認しなくてはいけませんね。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・竹中 友一(RinToris))