聴覚障害児の逸失利益は「健常者と同等」 大阪高裁判決

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2025年01月20日 14:55  毎日新聞

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亡くなった井出安優香さんの写真を持って大阪高裁に向かう父の努さん(中央)=大阪市北区で2025年1月20日午後1時43分、井手千夏撮影

 生まれつき聴覚障害がある井出安優香(あゆか)さん(当時11歳)が7年前、重機にはねられ死亡した事故を巡り、将来得られたはずの収入「逸失利益」の算定が争われた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁(徳岡由美子裁判長)は20日、1審判決を変更し、健常者と同額の支払いを認めた。


 障害児の逸失利益については一定減額されてきたが、同額を認める司法判断は異例。高裁判決は井出さんについて「健常者と同じ職場で同等に働くことが可能だった」と判断した。


 井出さんは2018年2月、大阪府立生野聴覚支援学校からの下校中、事故に巻き込まれた。両親らは重機の運転手側に約6100万円を求めて提訴。逸失利益は健常者と同等だと訴えたが、23年の1審・大阪地裁判決は「障害で労働能力が制限されることは否定できない」と述べ、全労働者の平均賃金の85%が相当だと算定した。【木島諒子】



このニュースに関するつぶやき

  • 障害があってもハンデにならず健常者と同レベルで働ける職種もあるしね。実際この子は日常会話をそん色なくできてたそうだし。
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