経済産業省は中小企業との取引で「価格交渉に後ろ向き」と評価された企業などを実名で公表しました。ハウスメーカーの「タマホーム」が前回の調査に続き最低評価となっています。
経産省は中小企業5万1000社あまりからのアンケートの回答に基づき、「価格交渉」や「価格転嫁」の評価を点数化した211社の企業リストを公表しました。
「価格交渉」については、▼ハウスメーカーの「タマホーム」が応じないなどとして、4段階のうち最低と評価されました。「タマホーム」が最低評価となるのは、去年の前回調査から続き2度目です。
さらに、▼鍵のトップメーカー「美和ロック」と、▼ハウスメーカーの「一建設」も最低評価となりました。
「価格転嫁」については、最低の評価がついた企業はありませんでしたが、地方自治体の「兵庫県」が下から2番目の評価となっています。
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政府は今後、評価が芳しくない企業の経営トップに取引方針の改善を求める、指導・助言を行うとしています。
国内の雇用のうち7割は中小企業が占めていて、経産省はこうしたアンケートの公表などを通じて価格転嫁を進め、中小企業の賃上げを後押ししたい考えです。