【卓球】張本美和、舞台裏で見せた“気遣い”「大丈夫ですか?」敗戦直後でも際立った視野の広さ

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2025年01月26日 17:51  日刊スポーツ

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打ち返す張本美(撮影・宮地輝)

<卓球:全日本選手権シングルス>◇26日◇最終日◇東京体育館◇女子決勝



24年パリオリンピック(五輪)団体銀メダルの張本美和(16=木下グループ)は2年連続で準優勝となり、史上最年少16歳7カ月での初優勝に届かなかった。


ジュニアを含めて今大会12試合目となった決勝は2年連続で早田ひな(24=日本生命)との顔合わせとなり、0−4(3−11、6−11、11−13、6−11)でストレート負けを喫した。


直後は浮かない表情を浮かべていたが、取材エリアでは報道陣を気遣う姿もあった。取材の冒頭で自分の声が場内アナウンスと重なりそうになると「大丈夫ですか?」と気にかけ、その場で数秒ほど静止した。テレビのインタビュアーの質問が会場の歓声と重なった際には、聞き取れるように自ら1歩近づいたり、「もうちょっと前へ来ていただいてもいいですか?」と丁寧に声をかけたり。敗戦直後にもかかわらず、時折笑顔も見せながらハキハキとした口調で試合を振り返り、円滑に取材が進むように努めていた。


ただ、涙で言葉に詰まる場面も。「2年連続決勝に来られた自分を褒めたいけれど、0−4で負けてしまったのは事実」と目を赤くした。胸には充実感と悔しさが混在していたようで「悔しい気持ちで出た涙でもありますし、今大会は決勝まで来れないと思っていたので、ホッとしたというか。試合前も不安だったので。でもこの涙は、負けた辛さのほうが大きいかもしれないです」と口にした。


早田には2年連続でストレート負けとなり、パリ五輪シングルス銅メダルの実力を見せつけられた。16歳は「実力で押されていた」と受け止め、「(次回は)優勝を目指して、この大会へ帰って来れたらいいなと思う」と前を向いた。

このニュースに関するつぶやき

  • 確かジュニアも出てて、ジュニアは優勝してて、此方一本ってのだったら如何だったろう、疲労度違うだろうし。
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