トランプ米大統領=7日、ワシントン 【ワシントン時事】トランプ米大統領は9日、米国に輸入されるすべての鉄鋼とアルミニウムに25%の関税を課す考えを表明した。10日に正式発表する。トランプ氏は第1次政権時に鉄鋼とアルミに追加関税を発動し、大枠は維持されている。日本は鉄鋼製品で一部免除する措置が適用されているが、再び賦課の対象になる可能性が高い。
移動中の飛行機内で記者団に語った。実施時期には触れなかった。
トランプ氏はまた、高関税の国には米国も同率の関税を課す「相互関税」も今週発表すると説明。「ほとんど即時に発効する」と話した。
第1次政権時の2018年、米国は安全保障上の脅威を理由に、輸入される鉄鋼に25%、アルミに10%の追加関税を課した。その後、貿易協定を締結したカナダとメキシコには適用を免除。バイデン前政権は欧州連合(EU)に一部製品への免除枠を設定、日本にも鉄鋼製品に一定量の免除枠が設けられた。