『野生の島のロズ』Ⓒ2024 DREAMWORKS ANIMATION LLC.8日(現地時間)、アメリカで「アニメーション界のアカデミー賞」と称されるアニー賞の第52回授賞式が開催された。
最多10ノミネートを受けていたドリームワークスの『野生の島のロズ』が、長編作品賞を含む9部門受賞で圧勝だった。これは、2018年に11部門で受賞した『リメンバー・ミー』に次ぐ記録。『野生の島のロズ』は、前日に行われたクリティクス・チョイス・アワード授賞式でも長編アニメ賞を受賞した。
10ノミネート中9部門受賞というのは、数字だけ見れば1つ受賞を逃した形だが、声優部門で『野生の島のロズ』からキット・コナーとルピタ・ニョンゴの2人がノミネートされるという快挙を果たしていた。同部門で2人は『インサイド・ヘッド2』のマヤ・ホークらと受賞を競い、その結果、ルピタ・ニョンゴが受賞した。
長編インディペンデント作品賞には、ラトビア発の『Flow』が選ばれた。『Flow』はゴールデングローブ賞のアニメ映画賞など、今年度、数々の賞を受賞した注目作。
2001年に創設されたアカデミー賞長編アニメ映画賞で、過去23回のうち、アニー賞の長編作品賞に選ばれた作品が受賞した回数は15回。ここ5年では『ソウルフル・ワールド』と『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』の2回となっている。
『野生の島のロズ』は現在日本で公開中、『Flow』は3月14日公開予定。
(賀来比呂美)