『野原ひろし 昼メシの流儀』TVアニメ化、BS朝日で10月放送開始　森川智之「ファンのみなさん！お待たせしました」

　「まんがクレヨンしんちゃん.com」で連載している漫画『野原ひろし 昼メシの流儀』が、テレビアニメ化されることが発表された。10月よりBS朝日（金曜　後11：00）にて放送予定。本作の主人公・野原ひろしの声は、「クレヨンしんちゃん」シリーズと同じ、声優の森川智之が担当する。

【動画】野原ひろしの心情を描いたオリジナル映像

　原作は国民的キャラクター漫画『クレヨンしんちゃん』の公式スピンオフとして、「月刊まんがタウン」（双葉社）にて2015年12月より連載がスタートした、しんちゃんの父・野原ひろし（35）の昼メシにまつわる出来事を塚原洋一が描いたメシ漫画。

　「クレヨンしんちゃん」シリーズでは描かれていない、サラリーマンとして家族のために働くひろしの束の間の息抜き＝昼メシを、限られたお小遣いと時間の中でこだわりにこだわり抜く姿＜昼メシの流儀＞を描いている。

　本作の特徴は、ひろしが旨いメシを食レポ的に食べるだけではなく、さまざまな料理のトリビアや作り方、さらにはサラリーマンならではの「後輩への奢りの悩み」、「営業の合い間の時短メシ」、「上司の愚痴」など働く人ならではのあるあるも詰まっているところ。20〜30代の男女を中心に多くの共感を集めている。

　また、原作ファンにはうれしい「クレヨンしんちゃん」ならではのギャグとシュールな笑いも盛り込まれ、「熱い」、「辛（から）い」、「甘い」など料理ごとに見せるさまざまなひろしの「顔芸」も魅力の一つとなっている。ひろしの顔芸はネットミーム化され、漫画の域を超えて、SNSでも話題になっており、アニメでどのように描写されるのかも注目だ。

　原作者の塚原は「初めてアニメ化のお話をいただいた時は天にものぼる心地でした。送られてきた脚本を読んで、『わかってもらえている』とさらにうれしくなり、出来上がってきた映像を観てその素晴らしさに感激し、アフレコに立ち会わせていただき森川智之さんの声が入った時、天を超え、さらに銀河を超える心地でした」と、アニメ化、そしてクオリティの高さへの喜びを寄せている。

　制作はアニメ『秘密結社 鷹の爪』などで知られるディー・エル・イーが担い、フラッシュアニメーションで制作。監督は、22年10月より地上波＆Amazonプライムで放送・配信されたアニメ『ヒューマンバグ大学-不死学部不幸学科-』の監督・キャラクターデザインを務め、アニメ『秘密結社 鷹の爪 〜ゴールデン・スペル〜』（20年）では総作画監督も担当した西山司。

　西山監督は「シナリオ会議、打ち合わせ、収録…僕を含め誰かのお腹が常に鳴っていました。そんないろいろな人のお腹の音を糧に作られているアニメ『野原ひろし 昼メシの流儀』をよろしくお願いします！」と、コメント。

　ひろし役の森川は、ひろしだけのシーンがとても多かったと振り返り、「せりふ量がハンパなく多いです。おかげでカロリー消費も多く、アフレコ画面のおいしそうな料理に、お腹の音がおさまらずNG連発。ホントに大変でした」と、本作ならでは（!?）のエピソードを明かしている。

　スーツ姿のひろしが、昼間の飲食店が立ち並ぶオフィス街を背にカッコよく佇むキービジュアルも解禁。普段あまり見ることのできない働く男・野原ひろしの昼ドキの顔とは？どんな「昼メシ」が登場するのか。そして、ひろしが大事にする「流儀」とは…。

　森川は「全国の野原ひろし&クレヨンしんちゃんファンのみなさん！お待たせしました！ひろしの昼メシの流儀をみて、一緒に明日のランチ何にするか考えましょうか」と、呼び掛け、期待をあおっている。