『高畑勲展―日本のアニメーションを作った男。』ティザービジュアル(C)野坂昭如/新潮社 『火垂るの墓』などで知られるアニメ監督・高畑勲氏の思想と作品を振り返る『高畑勲展 ―日本のアニメーションを作った男。』が開催される。
【画像】もう一つのティザービジュアルは『アルプスの少女ハイジ』
本展は、2025年が高畑氏の生誕90年という節目であること、また、高畑氏がその人生に大きな影響を受けた太平洋戦争の終戦から80年が経過する年であることの二つを受け、本年夏に開催されることとなった。
スタジオジブリの企画協力を得ており、この開催決定の背景を踏まえ、『火垂るの墓』に着目した展示も予定。
ティザービジュアルは『火垂るの墓』と、高畑氏の初期作品でありいまだに高い認知度を誇る『アルプスの少女ハイジ』とのダブルビジュアルになっている。また、今秋からはフランス・パリでの巡回も決定している。
開催に当たり、スタジオジブリのプロデューサーである鈴木敏夫氏は「雑誌に掲載された『火垂るの墓』を映画にしたいと夢想したのは18歳のとき。そして20年余、高畑監督による映画が完成。秘密のビデオを作って加藤周一さんに見てもらい、絶賛の言葉をいただいた時は、生涯で一番、幸せな日になりました」とコメントしている。
本展は、6月27日〜9月15日に東京・麻布台ヒルズ ギャラリーにて開催される。