88歳男に懲役25年求刑=郵便局立てこもり―さいたま地裁

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2025年05月29日 10:31  時事通信社

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時事通信社

さいたま地裁
 埼玉県蕨市の郵便局で2023年10月、局員を人質に立てこもり、警察官に向けて発砲するなどしたとして、殺人未遂などの罪に問われた無職鈴木常雄被告(88)の裁判員裁判の公判が29日、さいたま地裁(佐伯恒治裁判長)であり、検察側は懲役25年を求刑し、結審した。判決は6月4日に言い渡される。

 争点は殺意の有無で、検察側は論告で、鈴木被告が殺意を持って拳銃を撃ったことは「凶器の性能から常識的に判断できる」と指摘。警察官との距離や弾道などから「人を殺傷する恐れがあると分かって発砲した」と述べた。

 弁護側は最終弁論で、トラブルがあった病院や郵便局を驚かそうとしただけで「弾丸も(人に)当たっていない」と主張。「怒りのまま突発的に行動し、それ以上何も考えていなかった」と述べた。最終意見陳述で鈴木被告は「いろんな人に迷惑をかけた。非常に反省している」と話した。

 起訴状などによると、鈴木被告は23年10月31日、同県戸田市にある木造2階建てアパートの自室にガソリンなどをまき、火を付けて全焼させた後、同市の病院に向けて路上から発砲し、医師と患者を負傷させた。その後、蕨郵便局で駆け付けた警察官に発砲。局員2人を監禁し心的外傷後ストレス障害(PTSD)にさせたなどとされる。 

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