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同僚の女性(当時40歳)を殺害し、遺体を山梨県内の河川敷に捨てたとして、殺人と死体遺棄などの罪に問われた元団体職員、小棹将太被告(36)の裁判員裁判の論告求刑公判が5日、甲府地裁(西野牧子裁判長)であった。検察側は小棹被告が事件前、遺体を捨てる場所をスマートフォンで調べていたと指摘。強固な殺意があったとして、懲役22年を求刑した。
小棹被告は4日の被告人質問で「女性に警察に通報されたり、大声をあげたりされるのを防ぐため、無我夢中で首を絞めた。殺すつもりはなかった」と説明。これに対し、検察側は被告が遺棄する場所を調べていたことを挙げ「被告の弁解は不合理」と反論。小棹被告が事件発覚を遅らせるため、女性の車を移動させ、所持品を捨てるなどの証拠隠滅を図ったとも指摘した。
弁護側は、被告が遺棄する場所を調べたことについて「最悪のケースが頭をよぎって調べた。積極的に(遺棄を)望んでいたわけではない」と主張。「殺害への確固たる意志があったわけではない」として酌量を求めた。
起訴状などによると、小棹被告は2024年4月30日夜、甲府市内の駐車場で女性の首を絞めて殺害。遺体を身延町の河川敷に遺棄したとしている。【杉本修作】
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