仮装身分捜査で摘発、全国初=特殊詐欺の容疑者1人、5月に―警視庁

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2025年06月09日 11:01  時事通信社

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時事通信社

警視庁本部=東京都千代田区
 警視庁は9日、捜査員が架空の身分証を使って闇バイトに応募する「仮装身分捜査」を実施し、5月に詐欺未遂容疑で、特殊詐欺事件の容疑者1人を摘発したと発表した。仮装身分捜査による容疑者摘発は全国で初めて。

 坂井学国家公安委員長は4月、一部の都道府県警で仮装身分捜査を開始したと公表していた。

 警視庁捜査1課によると、摘発されたのは首都圏で発生した闇バイトによる特殊詐欺事件に関与していた容疑者1人。同庁は捜査の過程で特殊詐欺グループの標的を把握し、事前に連絡して被害も未然に防いだという。

 「容疑者グループに捜査の手の内を知られることを避け、捜査員の安全を確保するため」として、摘発の詳しい時期や場所、容疑者の属性、役割、身柄拘束の有無などは明らかにしていない。

 仮装身分捜査は、SNSで実行役らを集める強盗事件などが相次いだことを受け、導入された。実行役らの摘発と犯罪抑止につなげるのが狙いで、闇バイトによる強盗や特殊詐欺、SNS型投資詐欺・ロマンス詐欺などが対象とされる。

 警察庁は1月、運用方法などをまとめた実施要領を公表。犯罪グループから身分証の送信を求められた場合は架空の名前や顔写真が載った身分証の画像を送り、指示役から聞き出した集合場所で実行役らを逮捕したり、職務質問したりするとしていた。 

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