公的資金、来月末に完済=2300億円―SBI新生銀
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2025年06月25日 10:01 時事通信社

SBIホールディングス(HD)は25日、国からSBI新生銀行に注入された公的資金の残り約2300億円を7月31日に完済する方針を決めたと発表した。SBIHDが全額を負担し、具体的な返済方法は協議中。大手行で唯一残っていた公的資金が完済されることにより、バブル崩壊後の金融危機対応に区切りが付く。
関係者によると、政府系の預金保険機構などが保有するSBI新生銀の優先株をSBIHDが買い取る見込み。SBIHDはNTTへの第三者割当増資で約1100億円を確保し、社債発行で1700億円を調達。2300億円は特別配当の実施などで数年以内に返済する予定だったが、SBIHDの意向で早期返済が可能になった。
完済にめどが付いたSBI新生銀は、7月中に東証への上場申請を行い、年内に前身の旧日本長期信用銀行の時代を含めて3度目の上場実現を目指す。
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