
■MLB ロイヤルズ9ー5ドジャース(日本時間29日、カウフマン・スタジアム)
ドジャースの大谷翔平(30)が敵地でのロイヤルズ戦に“1番・DH兼投手”の“二刀流”で出場し、2回、27球を投げて、被安打1、奪三振1、四死球1、失点0、二刀流復帰後初めて複数イニングを無失点。打撃では4打数無安打3三振。連続試合安打は5でストップ、10試合ぶりの3三振となった。
前日28日には1回の第1打席で2試合連続となる29号を放った大谷、今季3度目の“二刀流”で出場となったが、初の敵地となりこれまでとはリズムが違い、マウンドに上がる前に打席を迎えた。ロイヤルズの先発は昨季16勝をマークしたベテラン・S.ルーゴ(35)、通算成績は6打数無安打。
1回の第1打席はカウント0−2からカットボールに見逃し三振で3球三振に倒れた。そして、3度目の“二刀流”となったロイヤルズ戦、復帰後初となる敵地、初めてのカウフマン・スタジアムのマウンドとなった大谷。6連敗中の相手に1回、1番・J.インディア(28)の3球目にはいきなり100マイル(160キロ)をマーク、最後も157キロのストレートでセカンドフライに打ち取った。
そして、2番は2026年WBCアメリカ代表入りを表明したB.ウィットJr(24)に1球目のスイーパーをレフト前に運ばれてヒット、大谷はマウンド上で悔しそうな表情を浮かべて首を横に振った。3番・M.ガルシア(25)に四球を許し、1死一、二塁とピンチを招くと4番・V.パスクアンティーノ(27)にはストレートで攻めて、カウント0−2から最後は102マイル(164キロ)でセカンドゴロ併殺打、トップギアでピンチを凌いだ。
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そして、復帰後初の2イニング目のマウンドに上がった大谷、5番・S.ペレス(34)はスイーパーでカウント0−2に追い込むと、内角高めに99マイル(159キロ)のストレートでセンターライナー。6番・J.キャグリオーン(22)には縦に落ちるスライダーを効果的に使い、カウント1−2から縦のスライダーで空振り三振。6番・N.ロフティン(26)は横に変化するスイーパーでタイミングを外してキャッチャーファウルフライ、3者凡退に打ち取った。大谷は2回、27球を投げて、被安打1、奪三振1、四死球1、失点0、二刀流復帰後初めて複数イニングを投げた。
投げ終わりですぐに第2打席が回ってきた大谷、ベンチ前でレガースをつけると、急いで打席に向かった。カウント2−2から外角高めのカットボールに空振り三振に倒れた。“DH”に専念となった5回、先頭打者で迎えた第3打席、ルーゴのスラーブとカーブと遅い変化球で的を絞らせてもらえずフルカウントになると、7球目、内角高めのカットボールを強振したが、角度が45度と高く上がってしまい、センターフライ。
0対6とリードされた7回、先頭で迎えた第4打席、ロイヤルズ2人目、左腕のD.リンチ4世(28)と対戦。ここでは外角低めの出し入れでカウント2−2に追い込まれると、最後も外角低めのシンカーに見逃し三振。ロイヤルズバッテリーに完璧に攻められてしまった。
チームは大谷の後を受けたB.カスパリウス(26)が6失点、L.ガルシア(38)が3失点、ロイヤルズの1番から4番までの上位打線に18打数11安打と打ち込まれてゲームを作れず、9回にがM.ロハス(36)が野手登板となったために、大谷はDH解除され途中交代となり、ドジャースの連勝は5で止まった。
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