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松山市教育委員会は6月28日、市立小学校の学校給食で、小麦アレルギーがある児童に誤って小麦が含まれたスープを提供し、アレルギー症状を起こしたと発表した。児童は救急搬送されたが、命に別状はなく、翌日には登校したという。また、2022年にもこの児童に誤った給食を提供し、アレルギー症状で入院する事故があったが、市教委は公表していなかった。これまでに発生した同様の事案も一切公表しておらず、市教委の担当者は「他の市町が公表していたため、(公表)しなければならないと思った」と説明。公表が発生から25日も経過したことに対しては「保護者への説明に追われ時間がかかった」と釈明した。
市教委によると、6月3日の給食時、小麦アレルギーなどがある児童に、小麦を含む食材で作った「キャロットスープ」を提供。児童は腹痛などを訴え、市内の病院に救急搬送された。給食は市内の共同調理場で調理したもので、アレルギーを管理する情報システムに記載漏れがあり、その後の担当者同士のチェックでも誤りに気付かなかったという。
また、22年10月にも同じ児童に小麦を含むメニューを誤って提供し、入院する事案があった。24年度も他の小学校で同様の事案が1件あったが公表していなかった。【広瀬晃子】
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