着服の元局長に有罪判決=24時間テレビなどの寄付金―鳥取地裁
104
2025年07月17日 15:01 時事通信社

日本テレビ系のチャリティー番組「24時間テレビ」の寄付金など計約480万円を着服したとして、業務上横領罪に問われた日本海テレビジョン放送(鳥取市)の元経営戦略局長、田村昌宏被告(55)=懲戒解雇=の判決が17日、鳥取地裁であった。安西二郎裁判官は懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役3年)を言い渡した。
安西裁判官は「会社の経理を実質的に取り仕切っていた立場を悪用した」と指摘。「募金者の善意を踏みにじるもので、(募金の)運営に対する影響も大きい」とする一方、全額を弁償したことなどから執行猶予を付けた。
判決によると、田村被告は経理部長などを務めていた2019年12月〜21年3月、会社の口座から計約470万円を着服。23年9月には「24時間テレビ」の寄付金10万5000円を自分の口座に入金した。
社内調査によると、着服総額は14年以降で約1118万円、うち寄付金は約264万円に上った。飲食代やギャンブルに使ったという。
Copyright(C) 2025 Jiji Press, Ltd. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。