イチロー「51歳なのでお手柔らかに」19分に渡り堂々英語でのスピーチ ! MLB殿堂入り表彰式典

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2025年07月28日 07:22  TBS NEWS DIG

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■MLB殿堂入り表彰式典(日本時間28日、米・ニューヨーク州クーパーズタウン)

今年1月、日本人選手として初めて米野球殿堂入りを果たしたイチロー(51、マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)。日本時間28日にアメリカ・ニューヨーク州クーパーズタウンでの表彰式典に出席し、英語で「きょうは三度も経験することはないと思っていた感情を覚えています。1992年、高校卒業後、オリックスで新人としてデビューし、2001年には27歳でシアトルマリナーズで再び新人になりました。きょうのこの面々の前で、また新人の気持ちです。ここに暖かく迎えてくださりありがとうございます。自分が殿堂入りに相応しい人間であることを願います。ただ、51歳なのでどうかお手柔らかに」とスピーチを開始、19分に渡り英語で話し、会場から喝采を浴びた。

雨のため約1時間遅れで始まった式典では、ランディ・ジョンソン、デレク・ジーターといった多くのレジェンドたちが紹介され、その一番最後にイチローの名前が呼ばれた。紺のスーツに青のネクタイを着用したイチローが姿を現すと、観客からはひと際大きな歓声があがった。会場には妻・弓子さんの姿も見られ、夫の勇姿を静かに見守っていた。

イチローは、史上2人目となる満票での殿堂入りが期待されたが、わずか1票足りず得票率99.746%での選出となった。そのことについて「3000安打、1シーズン262安打を記者の方たちは評価してくれた、一人を除いて」と話すと、会場は盛り上がり、さらに「その一人の記者を私の自宅に招待していたのですが、今、その招待は期限が切れました」と付け加えると、会場は大爆笑となった。

さらに「小さなことをコツコツと続けていれば成し遂げられないことはありません」と話したイチローは、「私を見てください、私は180cm、80kg。アメリカに来た時、大きなメジャーリーガーと戦うには細すぎると言われていた。フィールドに初めて出たときは驚かれたが、準備を大切にすれば、自身ですら持っていた疑いを晴らせると思った」と自らの信念を語り、「チームにできる最大のことは、自分自身の責任を果たすこと。自分の責任を果たすことは、自分に応えるという意味です」と、その思いも口にした。

19分に渡るイチローの英語によるスピーチの中で、唯一日本語で話したことがあった。それは、今から30年前の1995年に日本から海を渡りメジャーリーガーとなり、トルネード投法で全米に注目された野茂英雄。新人王を獲得し、ノーヒットノーランを2回達成するなど輝かしい実績を残しメジャー通算123勝をあげた。パイオニア的存在である野茂に「野茂さん、ありがとうございました」と一言だけ日本語で語った。

「最も支えてくれたのは妻の弓子です。彼女のすべてのエネルギーは私を支え、励ますことに注いでくれました」と、妻への感謝も述べたイチロー。引退後に2人でデートをしたという。「現役時代には一度もできなかった、観客席に座り、マリナーズの試合を一緒に観戦するということを楽しみました。野球を通じて得たあらゆる経験の中で、この瞬間にたどり着くまで最も支えてくれた人と、球場でホットドッグを食べながら試合を楽しめたこと、それこそがなによりも特別な経験でした」と、弓子さんとのデートを振り返った。

このニュースに関するつぶやき

  • 野茂がメジャーへ行く時、マスコミをはじめ関係者がこぞって野茂を叩きまくってたからね。 あの時の一歩に感謝と言えるイチローと、あの時道を作って記録も残した野茂は本当に偉大だと思います。
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