大阪・関西万博のパビリオン「アンゴラ館」=6月26日、大阪市此花区 大阪・関西万博のパビリオン「アンゴラ館」の工事費未払い問題で、下請け業者2社が31日、発注者の建設会社(大阪市)の元経理担当者らを相手取り、計約5800万円の支払いを求めて大阪地裁に提訴した。
訴状によると、2社は2月ごろ、建設会社からアンゴラ館の内装や空調などの工事を請け負ったが、工事終了後も、代金の一部しか支払われていない。
建設会社側からは、元経理担当者が昨年11月〜今年5月、自身の会社に計約1億2200万円を無断で送金したことなどにより、債務超過に陥ったと説明されたという。
下請け業者のうち1社の代表者の男性は提訴後に記者会見し、「支払いを数カ月待ったが、相手側に誠実な対応が見られなかった。協力会社への支払いが滞っているので、早く支払ってあげたい」と話した。