

日本の夏が猛暑化/酷暑化していくにつれ、冷やし中華、冷やし茶漬け、冷やしラーメン、冷やしカレーうどんなど「冷やし〇〇」というメニューも増え続けているようです。
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新宿区西新宿の「串天ぷら 段々屋」では17年前から夏季限定で「元祖冷やし天丼」を提供しています。
同店の店長、小林さんによると“元祖”を名乗っているの理由は「17年前に販売開始するにあたり念のためネット等で検索しましたが、“冷やし天丼”“冷し天丼”はヒットしませんでした。よって当社調べの範囲で“元祖”をうたっております」とのことです。
おでんに天丼まで?常識をくつがえす“ひんやりグルメ”【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG(YouTube)
https://youtu.be/Fq72DrlcW4I
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「元祖冷やし天丼」が誕生したきっかけは、「一滴八銭屋」という姉妹店のうどん屋で「冷たいうどんに揚げたてのかしわ天を乗せる“かしわ天ぶっかけ”がヒント」となったといいます。

冷たいご飯に揚げたての天ぷらをのせ、最後に冷たい出汁ジェルをかけた「元祖冷やし天丼」。天ぷらだけは揚げたてなのは「天ぷらは揚げたてが一番おいしいので熱々で出したかったです。ゲテモノを狙ったわけではなく語り継がれる美味しい夏限定商品を作りたかったので」と話してくれました。
猛暑と共に売り上げを伸ばしてきたのか訊ねてみると「2008年8月に販売開始した当時は鳴かず飛ばずでしたが、3年目くらいからメディア露出が増え、本来ランチ売上がガタっと落ちていた夏場の方が、他の季節の売上を超える逆転現象が起きるようになりました。年々猛暑日が増えていた2019年までは、毎年10〜15%平均で夏の売上が伸びていました。が、コロナで一旦落ち着きました。猛暑による売上の伸びは確実にあると思いますが、ここ最近の異常な猛暑は、ランチで灼熱の街場に出てくる人自体が逆に減ってきている気がします。地下街や大型オフィスビル内で出店していればまた違うかもしれません」という答えが返ってきました。
「元祖冷やし天丼」目的で来店する客は「多いときで40人ほど」だそうです。
「初年度は冷たい出汁をかけて食べるだけのお茶漬けスタイルでしたが、食べながら最後の方は天ぷらがしんなりしてしまう不満がありました。そこで試行錯誤の末、途中までは出汁ジュレで食べていただき、後半に冷たい出汁をかけるスタイルにたどり着きました」
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「また炊き立てのご飯をすぐに洗った後キンキンに冷やしたり、丼を冷凍したり、爽やかさを出すためにご飯に茗荷を刻み込んだり、毎年バージョンアップしてきました」とメニュー開発する上で試行錯誤したエピソードも語ってくれました。
同店以外にも「冷やし天丼」を提供している店があるのか訊ねると「12〜3年前ぐらいに“てんや”さんで冷たい天茶(天ぷら茶漬け)が販売された記憶があります。8年前くらいには浅草の天ぷら屋さんが出汁かき氷をかける天丼を出しはじめた記憶があります」と話してくれました。
串天ぷら 段々屋
https://www.itteki.com/dandanya.html[リンク]
次はどんな冷やし○○が登場するのでしょうか。
※画像提供:一滴グループ株式会社
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(執筆者: 6PAC)
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