
東山動植物園(名古屋市)にて、5月26日に誕生したマヌルネコの赤ちゃん3頭の一般公開が始まった。
【写真】一般公開前のマヌルネコの赤ちゃん。キリッとした表情です
誕生からしばらくビデオ監視が続けられてきた親子マヌルネコだが、離乳をきっかけに一般公開が開始された。母親のミーニャ(4歳)にとっては初の出産だったが、立派に母親の役割を果たし、子育てに奮闘したそう。元気に成長する様子を、東山動植物園の担当者に聞いた。
――誕生からこれまでの変化は?
担当者:目の色が青から黄色に変わりました。元気っぱいで、50cmほどの高さの台なら登れるように。マヌルネコらしい、カクカクとした動きで近づいてきます。離乳も完了し、マウスを丸々食べられるようになりました。毎日しっかり食べて寝て、遊んでを繰り返し、すくすく成長中です。
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――マヌルネコの出産から成長を見守る中で、1番心に残っている瞬間は?
担当者:飼育員が赤ちゃんマヌルネコを観察していたら寄ってきてくれたのですが、それを見たミーニャが飼育員へ「シャー!」と怒り、それを聞いた赤ちゃんマヌルネコたちは一目散に逃げていきました。
◇ ◇
なお、マヌルネコは非常に警戒心が強く、見られないことも多いそうだ。SNSでは「会いに通ってしまいそう」「見れなかった…」「すぐ大きくなるから早くいかなければ」などの反響が見られた。性別が分かり次第、3匹それぞれの愛称投票が実施される予定とのこと。3匹が大きくなる様子を引き続き見守りたい。
マヌルネコは食肉目ネコ科に属し学名Felis manul。「マヌル」とはモンゴル語で「小さいヤマネコ」を意味する。細く長い体毛が密に生えているため、実際よりも太って見える。この体毛により雪の上や凍った地面で腹をつけても体が冷えない。夜行性で、ナキウサギを主に捕食している。(東山動植物園のサイトから)
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(まいどなニュース特約・米田 ゆきほ)