車両走行中の滑走路にANA機進入=稚内空港、重大インシデント認定―国交省
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2025年08月21日 23:31 時事通信社

国土交通省は21日、乗客乗員74人が乗ったANAグループの旅客機が20日午前、作業車が走行中だった北海道・稚内空港の滑走路に着陸のため進入したと発表した。同省は、事故につながる恐れがある重大インシデントに当たると認定。運輸安全委員会は航空事故調査官2人を指名し、調査を始めた。
旅客機は、新千歳発稚内行きの全日空4841便(ボンバルディアDHC8―400型)。20日午前11時20分ごろ、バードストライク対策の作業車が滑走路から退避中に着陸した。
国交省によると、旅客機は航空管制運航情報官から着陸に必要な情報を得ないまま進入した。全日空によると、積乱雲の発生情報などを入手したため、着陸前に経路を変更。そのためパイロットは、情報官とやりとりすることを失念したという。
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