
文化庁は昨年度の「国語に関する世論調査」の結果を発表しました。今回は初めてSNSの普及にともなう日本語の変化などについて調査しました。SNS普及で日本語にどんな影響があるのでしょうか?
略語が増加?「バ先にモバ充を忘れて、まじ無理ちゃむ!」毎年行われている「国語に関する世論調査」。
今回初めて調査されたのが「SNSの普及が日本語にどう影響するか」。
約9割が「影響がある」と回答し、その具体的な影響で最も多かった答えが「略語が増える」でした。
みなさんはどのような略語を使っていますか?
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大学1年生
「バ先(=バイト先)とか。『きょうバ先でこんなことあった』みたいな」
このほかに、「バおわ」=「バイト終わり」、「しごおわ」=「仕事終わり」といった略語もよく使われているそうです。
続いては…
大学1年生
「チャッピー(=ChatGPT)」
「色々助けてくれるから、なんか愛称みたいな、チャッピーみたいな」
「わかんないことはチャッピー。レポートもチャッピー」
最後は…
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大学生
「モバジュウ(モバイル充電器)。でも分かれるよね派が」
専門学生
「モババ(モバイルバッテリー)派か、モバ充(モバイル充電器)派か」
大学生
「打つのもしゃべるのも大変だから略しちゃう」
「略語」の他に、SNSの普及で「言葉の新しい使い方や新しい言葉が増える」「仲間内だけで通じる言葉が増える」などといった回答も多かったということです。
ちなみに最近は、言葉になにか語尾をつけるのが流行っているそうです。
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大学2年生
「『〇〇だにゃん』とか、『〇〇だにょ』とか」
「和むから?可愛いからでしかない」
高校1年生
「『寒いちゃむ』みたいな、『まじこれ無理ちゃむ』とか」
「(Q.『ちゃむ』の意味は?)ないですね。ただ語尾として使っているだけ」
上村彩子キャスター:
ChatGPTをチャッピーと呼ぶのもすごい発想力ですよね。言葉は時代とともに変化し、本来の意味とは異なる使い方をされている言葉も多くあります。
例えば、▼「にやける」は本来「なよなよとしている」という意味ですが、81.9%が「薄笑いを浮かべている」という意味で使用、▼「潮時」は本来「ちょうどいい時期」という意味ですが、46.7%が「ものごとの終わり」という意味で使用しているということです。
私たちもアナウンサーという職業柄、日本語の使い方には日々、神経を尖らせています。
喜入友浩キャスター:
特にこの話題には緊張感があります。
仲間内で気をつけるべき日本語を共有していますが、先日は「張本人」という言葉について共有がありました。
「基本的に『張本人』は、悪いことをした人に使うので、いいことをした人には使わない」という内容でしたが、この先変わるかもしれませんね。
上村彩子キャスター:
言葉は“なまもの”なので、私達も日々言葉をアップデートしていく必要がありますね。