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Googleは10月1日、「Google Home」に対応するスマートデバイスの新製品を発表した。新製品は同社のAIアシスタント「Gemini for Home」(Geminiのホームデバイス版:日本では2026年初頭提供予定)と組み合わせて使うことを前提に設計されたことが特徴で(※1)、ネットワークカメラ「Google Nest Cam」シリーズの新モデルは同日から、スマートスピーカー「Google Home スピーカー」は2026年春の発売を予定している。
新製品の発売に併せて、Android/iOS/iPadOS向けのGoogle Homeアプリも一新される。
(※1)Google Nest Camシリーズの新モデルにおけるGemini対応は2026年初頭を予定
●Google Nest Camシリーズ
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Google Nest Camシリーズの新モデルは、室内向けの「Google Nest Cam Indoor」の第3世代と、屋外設置に対応する「Google Nest Cam Outdoor」の第2世代となる。いずれも電源アダプター駆動で、直販サイト(Google Store)と一部の家電量販店で販売される。直販価格はIndoor(第3世代)が1万5800円、Outdoorが2万3800円だ。
カメラの主なスペックは、ナイトビジョン機能を除いて同一だ。カメラセンサーは2K(2560×1440ピクセル)/30fps/HDR撮影に対応する。カメラの高画素化は、AIによるシーン分析をしやすくするための措置で、DxOMarkによるテストを受けており、「同クラスのカメラの中で最高水準の画質」と評価されたという。視野角は152度となる。
赤外線を使ったナイトビジョンはIndoorは最大4.5m、Outdoorは最大6.1mの照射に対応する。動画はH.264またはH.265で保存可能で、リアルタイムのライブビューも可能だ。
アクティビティ(行動)記録機能の保存時間は、無料プランでは最長3時間から6時間に延びた(10秒間の動画プレビュー)。有料プラン「Google Home Premium(旧Google Nest Aware)」を利用する場合、Standard プランでは最長30日間、Advanced プランでは最長60時間の保存に対応する。Advanced プラン契約者については、最長10日間の連続録画も可能だ。
通信はWi-Fi 5(IEEE 802.11ac)とBluetooth Low Energyに対応しており、Gemini(Gemini for Home)/Google アシスタントの他、Amazon Alexaとの連携も可能だ。
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ボディーはいずれもIP65等級の防塵(じん)/耐水性能を確保しており、Indoorは−20〜60度、Outdoorは−20〜40度の環境で動作する。Indoorは直置きの他、壁面へのネジ止めも可能だ(取付け用プレートとネジ×2、ケーブルクリップが付属する)。Outdoorは壁面設置が前提だ(本体用ネジ×2、ケーブルクリップ用ネジ×4が付属する)。
●Google Home スピーカー
Google Home スピーカーは、処理スペックを向上することでリアルタイムにやりとりできる「Gemini Live」に対応したことが特徴だ(※2)。直感的なタッチコントロールにも対応するという。
詳しいスペックは、発売が近付いたタイミングで改めて発表される。
(※1)Gemini Live利用時はGoogle Home Premiumの契約が必要となる
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●Google Homeアプリ
Google Homeアプリは「速度」「信頼性」「網羅性」の3点に重点を置いて一新したという。
新アプリのAndroid版は一部の端末で最大70%の高速化を果たし、バッテリーの消費量も減ったという。Nest Camシリーズのライブビューでは、読み込み速度が30%高速化した他、再生エラーも40%減少したそうだ。
UI(ユーザーインタフェース)面では、Gemini for Homeを使うことを前提にデザインを全面刷新した。「ホーム」「アクティビティ」「オートメーション」の3つのタブを用意し、操作したいことにすぐアクセスできるようになった。
その他、Nest Camを含むネットワークカメラの表示を改善し、イベント通知を拡大プレビューとしてロック画面にも表示できるようになった他、ジェスチャー操作で履歴を確認しやすくしている。
リニューアルされたアプリは、10月1日以降から順次配信される。
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「痛みを共有」する技術を開発(写真:ITmedia NEWS)104
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