初日に即完売となった「gelato pique ボーダーリユーザブルカップ ミントグリーン 473ml」800円 ふわもこスタバ、大人気。
食文化研究家のスギアカツキです。『食は人生を幸せにする』をモットーに、食トレンド、スーパーマーケットやスタバ、ダイエットフード、食育などの情報を“食の専門家”として日々発信しています。
スタバで久しぶりの大ホームランがありました。それは、9月29日からはじまった「gelato pique(ジェラート ピケ)」との初めてのコラボレーション。“とびきりスイートなパジャマパーティー”をテーマに、忙しい毎日の中に心ほどくごほうび時間を届けるのがコンセプトになっています。
ジェラピケがルームウェアブランドということもあり、グッズはファッションアイテムが大充実。ジェラピケらしいカラーとふわもこ感にときめいた人は多いことでしょう。
そして発売初日の29日、オンラインストアは大混乱、店頭グッズは即完売となりました。いやー、スゴイ!
実はこのヒットには明確な理由がありました。そこで今回は、ジェラピケコラボがなぜ大ヒットをしたのか?という理由をお伝えしながら、スタバグッズが再び大ヒットを生む可能性について考えてみたいと思います。
◆大成功の理由は、“癒しの相乗効果”にあり
販売初日の午前中には完売となった「gelato pique ボーダーリユーザブルカップ ミントグリーン 473ml」は、ジェラピケらしい優しいパステルカラーで描かれた大人かわいいデザイン。ジェラピケのふわもこな世界観に、スタバが優しく寄り添っているバランス感がたまりません。
これまでのスタバグッズと大きく違うのは、“癒し”の提案力。カフェで癒されたい、日常のルームウェアで癒されたいというニーズを絶妙に組み合わせることで、“癒しの相乗効果”を生み出しているのです。
食の世界において旨味の相乗効果(複数の旨味を合わせるほうが単独よりも格段に旨味を強く感じる現象)があるように、癒しにも同様の効果があるのではないでしょうか。
つまり今回のジェラピケコラボは癒しの勝利と言えます。まだ購入できるアイテムが若干ありますから、気になる人は急いでチェックしてみてくださいね!
◆社長交代はスタバグッズ大復活の予感
もうひとつ、今回のジェラピケコラボで感じたのは、スタバグッズに変化の兆しがあるのではないかということです。
スターバックス コーヒー ジャパンは2025年4月に社長交代があり、19年ぶりの女性社長として森井久恵氏が就任しました。
森井氏は「ラックス」、「ダヴ」などで有名なグローバル消費財メーカー「ユニリーバ」でマーケティングに従事。その後入社したスタバでの実績が評価されて社長になった実力者です。
今回のジェラピケコラボは、現代女性の心を的確に捉えた、これまでのスタバグッズにはない雰囲気があります。これは経営力だけにとどまらない、日本人女性ならではの繊細な感性が発揮された好事例なのではないかと思うのです。
トップが変わることで生み出されるグッズやフードがガラリと変わることは他業界においても良くあることですから、今後のスタバグッズはますます期待ができそう。
ここ最近のスタバグッズは以前のように即完売することが減ってきている印象がありましたが、社長交代による大復活が起こってもおかしくはありません。今後のスタバグッズにますます注目していきたいと思います!
<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12