宮崎駿監督の『もののけ姫』、スーパー歌舞伎化決定 團子&壱太郎出演、2026年夏・新橋演舞場で上演

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2025年11月27日 04:00  オリコンニュース

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スーパー歌舞伎『もののけ姫』上演決定
 スタジオジブリ・宮崎駿(※崎=たつさき)監督による不朽の名作『もののけ姫』(1997年公開)が、スーパー歌舞伎として舞台化されることが明らかとなった。上演は2026年7月から8月にかけて東京・新橋演舞場にて行われる。

【画像】アシタカ役の市川團子・サン役の中村壱太郎

 1986年に誕生したスーパー歌舞伎は、伝統的な歌舞伎の様式に現代的な演出やスペクタクル要素を融合させ、日本演劇界に新たなジャンルを築いた。初演作『ヤマトタケル』から40周年となる節目の年に、新たな挑戦作として『もののけ姫』が選ばれた。

 公開から四半世紀以上が経過した現在も高い人気を誇る『もののけ姫』は、自然と人間との壮大な物語を描き、当時の日本映画の歴史を塗り替える大ヒットを記録。日本アカデミー賞最優秀作品賞をアニメーションとして初めて受賞するなど、国内外で絶賛された。今年10月からの4Kデジタルリマスター上映も好評を博している。

 スーパー歌舞伎版『もののけ姫』では、呪いを受けた青年アシタカを市川團子が、山犬に育てられた少女サンを中村壱太郎が演じる。両名は2024年のスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』でも共演。團子が主役の小碓命(後にヤマトタケル)と大碓命、壱太郎が5月御園座・6月大阪松竹座で兄橘姫と弟橘姫の2役、10月博多座で兄橘姫・弟橘姫・みやず姫の3役を熱演した。

 團子は早替りや宙乗りといった澤瀉屋ならではの演出を堂々と披露し、自身の研鑽の場として「新翔春秋会」を立ち上げるなど、舞踊にも力を入れ、活躍の幅を広げている。

 壱太郎も女方の大曲『京鹿子娘道成寺』などを通して技芸を磨きつつ、“劇場以外で楽しめる歌舞伎”として企画・主催した『ART歌舞伎』を成功させるなど、新たな挑戦をしている。

 アシタカとサン、そして森の神々とタタラ場の人々が織りなす、自然と人間の衝突と共生の物語が、スーパー歌舞伎としてどのように昇華されるのか――次代を担う若き才能による競演に、大きな期待が寄せられる。

※澤瀉屋の「瀉」のつくりは正しくは“わかんむり”。

■アシタカ:市川團子のコメント

 祖父が亡くなった連絡を受け聴いた曲が「もののけ姫」の「アシタカせっ記」
でした。悲しみの中で「希望」を貰ったことを今でも鮮明に覚えています。まだこのお話をいただく前のことで、何か運命的なものを感じてなりません。

 スーパー歌舞伎は、祖父が歌舞伎の未来を見据え、今に生きる瑞々しくエネルギーに満ちた歌舞伎を目指し創られたものです。その観点からも『もののけ姫』をスーパー歌舞伎で上演することは、とても意義があることだと感じています。

 歌舞伎ファンの方には勿論、ジブリファンの方にも納得していただき、何よりも皆様に楽しんでもらえる作品になるよう、私も曇りなき眼で『もののけ姫』に挑みたいと思います。

■サン:中村壱太郎のコメント

 スーパー歌舞伎『もののけ姫』が来年上演されること、今からとても緊張と
興奮を強く感じております。

 『もののけ姫』は私が小学校の時に公開された作品、その時は何となくの記憶ではありましたが、改めて大人になってから作品を観て、何故かとても歌舞伎的な決め台詞の印象の残り方があると感じた思い出があります。

 そしてとても素敵な久石譲さんの音楽。この壮大で、誰もが知る作品を「スーパー歌舞伎でやってよかった!」と思える、未来につながる作品の幕開けにしたいと思います!

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