限定公開( 3 )

12月3日、10日に2週連続で生放送される音楽特番『2025 FNS歌謡祭』(フジテレビ系)。11月6日に発表された出演者第1弾では、3日の放送回に人気キャラクター「パペットスンスン」がスペシャルステージに登場することが明かされ、ファンの間で注目を集めている。
「パペットスンスン」とは、パペットの国・トゥーホックに住む6歳の男の子「スンスン」を主人公としたコンテンツ。モフモフとした青いボディと「ふわあっ」という口癖が特徴的で、パンが大好物だ。親友の「ノンノン」やおじいちゃんの「ゾンゾン」と過ごす何気ない日常を動画や漫画などにして、SNSやYouTubeに投稿している。
スンスンが自身のYouTubeチャンネルに初めて動画を投稿したのは’19年2月だが、人気に火がついたのは昨年秋ごろだった。きっかけはTikTokに投稿された“スンスンダンス”で、スンスンとノンノンがBGMに合わせてゆるく踊る動きをマネする人が続出。著名人やインフルエンサーをはじめ、若者層を中心にSNS上でブームを巻き起こしたのだ。
さらに今年7月2日からは、朝の情報番組『めざましテレビ』(フジテレビ系)でショートムービーの放映が開始。スンスンが歌う主題歌『とてと』のMVは、現在までにYouTubeチャンネルで397万回再生(11月29日時点)を超えている。冒頭の『2025 FNS歌謡祭』ではスンスンが同曲をスペシャルバージョンで歌唱するといい、親子で楽しめるステージとなりそうだ。
また最近では、アパレルメーカーやコンビニ、ドラッグストアなど様々な企業とのコラボグッズも幅広く展開されている。例えば、「GU」では10月31日からカーディガンやルームウェア、ソックスなどのコラボアイテムが販売されたが、追加予約も含めて即完売となる人気ぶりを見せていた。
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TikTokでバズってから1年が経とうとするが、いまも根強い人気を誇るスンスン。その強みを、ITジャーナリストの鈴木朋子さんに分析してもらった(以下、カッコ内はすべて鈴木さん)。
まず、スンスンのコンテンツの特徴として挙げられるのは、動画の短さだろう。『めざましテレビ』で放送されているショートムービーは1分40秒ほどだが、スンスンのYouTubeチャンネルでは1分を切る動画が大半を占めており、ストーリー仕立ての動画でも長くて10分程度だ。
この尺の短かさも人気を後押ししているといい、鈴木さんは「最近では、SNSに投稿された楽曲がヒット曲につながる流れがあり、そうした現象は“TikTok売れ”などと言われています。ショート動画が多いスンスンが人気を博したのも、同じようにショート動画が主流となっている今の時代と上手くマッチしたのだと思います」と語る。
また、通常ならキャラクターボイスを担当する声優の名前はクレジットされることがほとんどだが、スンスンはショートムービーのキャスト欄を見ても「スンスン」としか記載されていない。つまり、人気キャラクターでありながら、ひとりのクリエイター、アーティストとして確立されているようだ。
「スンスンは他のキャラクターと違って、『FNS歌謡祭』にアーティスト枠で出演するなど、タレントのようなポジションにいるところがすごく面白いですよね。しかもアニメやイラストではなく、パペット人形を実写で撮影しているアナログ感もあり、あたかも実在しているかのような見せ方は他のキャラクターにはない強みだと思います」
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■「ぬい活」との親和性も高い!スンスンが“大人に刺さる理由”は?
さらに最近のSNSでは、自身で手作りしたスンスンのぬいぐるみの写真を投稿し、ファン同士で交流を深めている様子も目にする。
鈴木さんは「キャラクターの見た目もシンプルでわかりやすく、現在、幅広い世代で人気を集めている『ぬい活』との親和性も高いと思います。今年は若い女性を対象としたトレンドランキングでも『ぬい活』が入っているので、そこにもマッチしたのではないでしょうか」と語り、スンスンが大人にも刺さる理由をこう推察する。
「大人に関しては、“癒し”の意味で人気があるのかなと思います。『人気キャラクター』と言うと若者向けのイメージがありますが、スンスンにはアート性の要素もありますよね。グッズになってもあまり子供っぽくなりすぎないところも、大人ウケしているポイントではないでしょうか。
また、昭和の時代に人気を博したパペット人形という点もノスタルジーを感じさせ、しゃべり方ものんびりしているので、幅広い世代からすんなりと受け入れられやすいのでは。今後の展開次第ではありますが、『ちいかわ』のように国民的キャラクターに成長していく可能性もあり得るでしょう」
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いっぽう『めざましテレビ』では、これまでも『ちいかわ』『紙兎ロペ』といったショートアニメを放送。このほか、『めざましどようび』では『JOCHUM』を、深夜のバラエティ番組『EXITV』でも『ぽちゃーズ』といったように、フジテレビ全体でショートアニメなどの短編動画コンテンツを放送する動きが目立っている。
テレビ界もキャラクター事業に力を入れているように、キャラクタービジネスの隆盛について鈴木さんはこう解説する。
「いま日本では、いわゆる知的財産を活用して収益を得る『IPビジネス』が展開されています。アニメやキャラクターなどを創り出し、それを海外に輸出していくようなビジネスモデルですね。
もちろん日本でもグッズを作ったり、企業とコラボしたりしているように、幅広く展開されている点でもオリジナルキャラクターが豊富なので、今後、グローバルに戦うときに大きなビジネスになるのではないかと見ています。
最近の例だと、中国・北京を拠点とするフィギュアメーカー『POP MART』が手がけた『ラブブ』の成功は良いロールモデルになると思います。購入にサプライズの要素を加えた『ブラインドボックス』形式での販売など、どのように売り出して、どのような価値を持たせて発展させていくかという巧みな戦略は、日本でもグローバルに通じるビジネルが生み出せるのではないかと思っています」
スンスンも時代の波に乗って、世界へ羽ばたいていくだろうか。
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