深夜の大揺れ、不安続く=避難住民「津波警報解除待った」―青森など

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2025年12月09日 11:01  時事通信社

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時事通信社

地震の被害を受けたショッピングセンター=9日午前、青森県八戸市
 震度6強の揺れが8日深夜に観測された青森県八戸市などでは、住民らが不安な一夜を過ごした。避難した人たちは9日朝、「東日本大震災の経験もあり、津波警報の解除を待った」などと疲れた様子で話した。

 総務省消防庁によると、今回の地震では9日未明、北海道や青森など5道県で最大約11万4000人に避難指示が出された。八戸市立北稜中の体育館には住民ら約280人が避難し、校庭でも約250人が車内で過ごした。

 梅村光江校長は「この辺りは海に近く、東日本大震災の経験もある。みんな心配そうに津波警報の解除を待っていた」と話した。梅村さんは地震発生当時は自宅の風呂場にいて揺れを感じたといい、「髪を洗っていたが、立っていられなかった。浴槽の湯はじゃぽん、じゃぽんとこぼれた」と振り返った。

 同市の小中野公民館には約170人が身を寄せた。館内に簡易テントを40ほど設置して高齢者らを優先的に案内し、毛布や水を配った。館長の男性(71)は「感じたことのない大きな揺れだった。津波警報が続き集まった人たちは不安だっただろう」と思いやった。

 今回の地震で最大となる70センチの津波が観測された岩手県久慈市では、高台にある市総合福祉センターに住民が続々と集まった。市社会福祉協議会などによると、約160人がロビーや和室などで過ごした。

 駐車場も満車状態で、付近の道路では8日深夜、渋滞も発生。同協議会の夏井正悟事務局長(65)は「東日本大震災に加え、7月にはロシア・カムチャツカ半島付近の地震があり、避難行動は早かった」と語る。

 震度5強を観測した北海道函館市にある市民会館の平形知行副館長(49)は揺れを感じた直後に会館に向かい、避難者に毛布や食料を提供した。平形さんは「北海道・三陸沖後発地震注意情報」の初発表を踏まえ「9日朝も何度も揺れた。また大きな地震が来るかもしれないので備えないといけない」と気を引き締めた。 

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