『十二国記』7年ぶり新刊、来年9月17日発売 新潮社は12日、累計1300万部を超える小野不由美のファンタジーシリーズ『十二国記』の7年ぶりとなる新刊を、2026年9月17日に新潮文庫より発売することを発表した。
【画像】雰囲気そっくり!舞台『十二国記 ‐月の影 影の海 』ビジュアル 『十二国記』シリーズの7年ぶりの新刊となる「新作オリジナル短編集」は、『白銀の墟 玄の月』刊行時の「一話が先に読める」プレゼントキャンペーンでお届けした「幽冥の岸」に、完全書き下ろしの短編3編を加えた全4編が収録される予定。短編集の詳細については、「十二国記公式サイト」にて順次発表していく。
『十二国記』は、小野不由美による大河ファンタジー小説。1991年に刊行された『魔性の子』から始まり、以降30年以上にわたり、熱烈な支持を受けながら書き継がれている。2002年にはNHKにてアニメ化され、2019年には18年ぶりとなる新作長編『白銀の墟 玄の月』が刊行された際には、社会現象ともいえる盛り上がりとなり、オリコン「2020 年上半期本ランキング」1位を獲得した。
物語は我々が住む世界と、地球上には存在しない異世界とを舞台に繰り広げられる壮大なファンタジー。二つの世界は、虚海という広大な海に隔てられ、「蝕」と呼ばれる現象によってのみ繋がっている。異世界では、神々が棲む五山を戴く黄海を、慶、奏、範、柳、雁、恭、才、巧、戴、舜、芳、漣の十二の国々が、幾何学模様のような形で取り囲んでいる。
それぞれの国では、天意を受けた霊獣である「麒麟」が王を見出し、「誓約」を交わして玉座に据える。王は、天命のある限り永遠の命を持ち、国を治め、麒麟は宰輔として側に仕える。それぞれの国を舞台に繰り広げられる深遠な人間ドラマを描き、「生きる意味」と「信じる強さ」を問いかけている。
■編集部よりコメント
大変長らくお待たせしました。2019年の『白銀の墟 玄の月』の発売時に予告しておりました「新作オリジナル短編集」の発売日が決まりましたので、お知らせします。当初の予告から大幅に遅れてしまったこと、あらためてお詫びします。
1991年9月に、「十二国記」シリーズのプロローグとなる『魔性の子』が発売されてから、2026年で35周年を迎えます。35年にわたって読み継がれてきたシリーズの最新作を、節目の記念すべき年にお届けできることをうれしく思っております。待ちつづけてくださった読者の皆様に御礼申し上げます。