米実業家イーロン・マスク氏と生成AI「グロック」のロゴ=2025年1月、フランス南西部トゥールーズ(AFP時事) 【シリコンバレー時事】米実業家イーロン・マスク氏の人工知能(AI)開発企業「xAI」が提供する生成AI「Grok(グロック)」の機能を悪用し、実在する女性らのSNS上の写真を無断で性的に加工してしまうケースが頻発し、批判が集まっている。同社傘下のX(旧ツイッター)には、第三者がグロックに指示して人物写真の服装を水着に着せ替えた投稿などが相次いでいる。
Xは昨年12月下旬ごろ、新たにグロックを利用した画像編集機能を搭載。生成したい画像のイメージを文章で具体的に入力すれば、Xに投稿された他人の写真などを勝手に加工できるようになっていた。
X上では今年に入り、著名人や実在するとみられるコスプレイヤーの女性の写真を指定して「ビキニを着せて」などと指示し、グロックが実際に指示通り生成した性的画像が多数確認された。米メディアによれば、中には未成年の子供を被写体としたものもあったという。
ほぼ全裸に見える画像も出回っており、複数の欧米メディアによると、インド政府はXに対し、是正措置を講じるよう命令した。また、フランスの閣僚はこうしたコンテンツを検察当局に通報した。
マスク氏はX上で、自身に女性用ビキニを着せた画像の生成を指示し、出来上がった投稿に「パーフェクトだ」とコメントしたり、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記をビキニ姿にした画像に笑顔の絵文字で反応したりしている。