限定公開( 3 )

イオンが2025年6月に発売した菓子「チョコか?」が好評だ。カカオを使わず、ヒマワリの種由来のチョコレート代替品を使用。発売から8カ月で販売数は100万個を突破し、当初計画の約2倍以上の売れ行きで推移しているという。
同社のPBトップバリュから、シリーズ4種類を展開する。ビスケットと組み合わせた「チョコか?WITH BISCUIT」(429円)、板チョコタイプの「チョコか?BLOCK TYPE プレーン」「同 ヘーゼルナッツ」「同 シリアルパフ」(いずれも321円)を販売している。
「チョコか?」シリーズには、ドイツのPlanet A Foodsが開発したチョコレート代替品「ChoViva」(チョビバ)を採用。カカオの代わりにヒマワリの種を使用し、カカオ同様に発酵・焙煎工程を経ることで、カカオを使ったチョコレートのような香りと味わい、口どけを実現したという。
カカオは種まきから収穫まで3〜4年かかるとされている。一方、ヒマワリは種まきから数十日で収穫可能で、原材料を安定的に供給できる点が強みだ。価格面でも、カカオを使ったミルクチョコレート商品と比較して、グラム換算で同等かそれ以下に抑えられるそうだ。
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開発の背景について、イオンの広報担当者は「気候変動や経済課題等の影響によりチョコレートの原料であるカカオが不足し、供給量のひっ迫や価格の高止まりがみられる。将来にわたりチョコレートの風味を楽しむために、生産技術の向上や代替原料が模索されている」と説明。「チョコか?」の構想から発売までは約1年を要した。
●湯せんすればスイーツ作りにも
担当者は「気軽に買っていただけるパッケージと価格帯であることを考えるとご自分で召し上がるシーンが多いのではないだろうか」と分析。購入者からは「カカオ豆が使われていないのにまるでチョコレートのような味わい」「甘さと滑らかさを感じる」「リピートしたい」といった声が寄せられているという。
湯せんすれば通常のチョコレート同様にスイーツ作りにも活用できる。1月下旬には、バレンタイン向けのレシピを公式Webサイトで公開した。
●バレンタインチョコは1粒436円に高騰
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足元では、チョコレートの価格が上昇している。帝国データバンクによると、2026年のバレンタインチョコレートは1粒当たりの平均価格が436円となり、前年から4.3%上昇。2年連続で過去最高を更新した。
一方、百貨店「松屋」が2025年12月に実施したバレンタインデーに関するアンケート調査では、約72%が「節約を意識しない」と回答。本命用・自分用ともに平均予算は前回調査より増額となった。物価高で節約志向が広がるなかでもチョコレートにかける金額は増加傾向にあるという。
帝国データバンクは「『価格を抑えた代替素材ライン』と『高級カカオにこだわる“本物志向”ライン』の二極化が、今後進行する可能性もある」と分析した。
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