
歯が痛くなっても少しぐらいなら我慢──歯医者さん嫌いから、なかなか治療に向かわない人が多いのではないだろうか? そこで、医療法人きずな きずな歯科クリニック(神戸市)は、大人が抱える歯科医院への苦手意識の背景、受診控えを防ぐために求められる要素を明らかにするため、全国の20〜59歳の男女482人を対象として2月21日に調査を実施した。
今回の調査によると、歯科医院に対するイメージについて、「どちらかといえばネガティブ(苦手なイメージがあり、できれば行きたくない)」と思う人の割合が39.0%、「非常にネガティブ(怖い・痛いなど、強い抵抗感がある)」が13.5%で、両者を合わせて52.5%と半数以上が歯科医院に対してマイナスの印象を持っている。心理的なハードルが高いようであり、大人になっても「できれば行きたくない場所」となっている歯科医院への苦手意識が根強い現状が伺えた。

それでは、歯科医院に対する苦手意識は、いつ頃から芽生えるのか? 恐怖心や苦手意識を感じ始めた時期について探ると、「小学生の頃」が50.7%で最も多く、「幼少期(幼稚園・保育園など就学前)」の19.2%と合わせると、69.9%と7割の人が小学生以下の時期から苦手意識を持ち始めていたようだ。一方、「大人になってから(大学生・社会人以降)」は11.8%、「中学生・高校生の頃」は8.3%だった。子ども時代に感じた治療の際の痛みや恐怖感などがトラウマになっているのかもしれない。
実際、幼少期からの苦手意識が根強い背景として、「治療中の痛み」が56.5%で最も多く、次いで「機器の音や振動(キーンという音等)」が49.6%、3位には「麻酔の注射」が31.2%で続いており、痛みや機械音といった物理的な刺激が挙げられている。
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さらに、苦手意識が実際の受診行動におよぼす影響についてみると、「痛み等の症状があるのに受診を先延ばしした」が39.1%、「定期検診をやめた」が30.1%、「治療の途中で通院をやめた」が25.1%となった。わかっているが、どうも苦手を克服できない大人が多いようである。

