
春は心地よく眠れる「春眠暁を覚えず」と昔の人は言いましたが、現代人はそうもいかないようです。
「眠れない日本」、国も新たな取り組みを始めました。
山形純菜キャスター:
環境の変化などで寝られないという人も多いようです。
世界13か国のうち、日本は4年連続で睡眠時間が最下位という結果が出ています。日本人の睡眠の現状を見ていきましょう。
厚生労働省が発表している「健康づくりのための睡眠ガイド2023」によると、1日の睡眠時間は、▼成人は少なくとも6時間以上、▼中高生は8〜10時間と推奨されています。
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同じく厚生労働省が発表している「2024年国民健康・栄養調査」によると、成人(20〜59歳)の中で、睡眠時間が5時間未満は7.8%、5〜6時間未満は33.9%という結果となっています。
また「睡眠で休養がとれていない」と答えた人は、約3割にのぼりました。
塾選ジャーナルの「中学生の生活リズム」に関する実態調査によると、中高生の平均の睡眠時間は約7時間34分。
「子どもの睡眠は足りている」と思う親は約7割と、実態とギャップがあることがわかります。
山形キャスター:
睡眠障害は何科を受診すればよいのでしょうか。
日本睡眠学会によると、「睡眠に課題を感じている人で実際に医師に相談した人」は約14%にとどまり、これまでは「どこに相談すれば良いかわかりにくい状況」でした。
これを改善しようと国も動き出しました。
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正しい医療機関を受診してもらうために、今後は「睡眠障害内科」「睡眠障害精神科」など、診療科名に「睡眠障害」が加わります。
厚生労働省は、今春の実現・施行を目指すということです。
慶應義塾大学教授 教育経済学者 中室牧子さん:
実は、子どもに関しては「睡眠時間が短いと学力が低下する」という研究もされています。
インドでは日没時間の違いを利用し、「睡眠時間が10分違うと偏差値は1違う」という研究もされています。
睡眠は学力に大きな影響を与えることが、経済学のトップジャーナルで示され、結構話題になったこともあります。
注意力や記憶力に影響することを通じて、学力にも影響するので、子どもは特に7時間以上寝ることを習慣にした方がよいと思います。
また、アメリカではウェアラブル端末をつけて、大学生が20日間7時間以上寝たらどうなるかといった実験なども行われており、7時間以上寝る習慣をつけると、大学生の成績が大きく上がったという研究もあります。
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寝る習慣はしっかりとつけた方がよいですね。
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<プロフィール>
中室牧子さん
慶應義塾大学教授 教育経済学者
教育をデータで分析
著書「科学的根拠で子育て」
