倒壊した家屋で続く救助活動=30日午前、熊本県八代市 熊本県内で最大震度7を観測した地震で、県災害対策本部は30日、午後3時時点での死者が関連調査中も含め34人、重症が5人と発表した。不明者の捜索は地震発生3日目も行われ、被害の全容は依然として判明していない。断水や停電は続き、今後も猛暑日が続くと予想される中、1万人近くが避難を余儀なくされている。
高市早苗首相は30日午後の政府対策本部会議で、県庁に現地本部を設けるとし、「緊密に連携し、ニーズを踏まえ政府一丸となって取り組む」と述べた。
県災対本部によると、人的被害は120人に上った。死者は八代市11人、嘉島町7人、氷川町4人、宇城市2人、甲佐町1人。残る9人はがれきの中から見つかるなどしたが、災害との関連を調査中という。
嘉島町の死者7人は爆発が起きたイオンモール熊本の従業員らで、崩落した現場から計12人が救助されていた。煙突が倒壊した日本製紙八代工場(八代市)では、救助された10人のうち、8人の死亡が確認された。他に安否不明が1人いるとみられ、捜索が続けられている。
各地で民家が倒壊したり、橋の支柱が倒れたりしているが、家屋などの被害状況は判然としていない。
避難者は避難所406カ所に9450人が身を寄せている。
ライフラインも寸断され、熊本市や宇城市、宇土市、八代市、氷川町などの少なくとも7万9700戸で断水。停電は宇城市と八代市、氷川町の1万2000戸余りで、31日夕の復旧を見込む。
宇城市や八代市、御船町の病院も被災し、入院患者を別の病院に搬送する対応が取られた。災害派遣医療チーム(DMAT)などが県外から支援に入り活動している。
現地では連日、最高気温が35度以上と予想され、県は自衛隊の協力を得て避難所や福祉施設に簡易型クーラーを設置する。
地震は28日午後4時27分ごろ発生。熊本地方を震源とし、宇城市と氷川町で震度7、八代市や熊本市などで同6強を観測した。

家屋が倒壊し、救助活動が続く現場=30日午前、熊本県八代市

イオンモール熊本で救助活動を行う消防隊員ら=30日午前、熊本県嘉島町

地震で倒壊した日本製紙八代工場の煙突=28日午後、熊本県八代市(八代広域行政事務組合消防本部提供)