子ども服「ジェニィ」が再始動 クロスプラスが継承、新作コレクションを公開

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2026年08月04日 09:51  Fashionsnap.com

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受注会場の展示品

Image by: FASHIONSNAP
 事業停止から復活する子ども服ブランド「ジェニィ(JENNI)」が、クロスプラス傘下での再始動後初のコレクションとなる2026年秋冬シーズンの受注会を都内で開催した。一般来場は抽選制で、親子2人1組を想定して計50組100人の応募枠に対し、200人以上の応募があったという。受注会当日は来場客で終始にぎわった。

 ジェニィは、2025年8月に事業停止・自己破産申請を行ったジェニィ社が運営。小学生女子からローティーンまでを主要ターゲットに、トレンドを取り入れたファッションを提案してきた。ファッション雑誌「ニコ☆プチ」では毎号のように特集され、特に派生ブランド「ジェニィラブ(JENNI love)」は同誌読者による好きなブランドランキング1位を獲得するなど、ジュニアアパレル市場で高い支持を得ていた。一時は全国に50店舗以上を出店していたが、競争激化や卸先の減少、円安によるコスト増加が重なり資金繰りが悪化し、2025年8月17日に事業停止・翌18日に自己破産申請に至った。負債は約16億円。
 クロスプラスは、ジェニィおよび代表者が保有していた全ブランド商標を2026年1月に承継。同社は、傘下のキッズブランドでジェニィをベンチマークに据えていたこともあり、ジェニィに関しては「長年のファンの熱量が非常に強いと感じていた」と高橋一雅 EC事業部EC DIV長。ジェニィ側が自己破産に伴い継承先を探していた流れの中で、クロスプラスが手を挙げたという。
 新生ジェニィでは、旧体制で展開していたジェニィラブや「シスタージェニィ(SISTER JENNI)」といった派生ブランドをなくし、「ジェニィ」に一本化。テイストは街着用の「トレンド」、通学に使える「スクール」の2通りを6対4の比率で揃え、トレンドではガーリーな要素を、スクールでは露出を抑えたデザインを用意する。旧ジェニィで人気を集めたデザインをアップデートしたアイテムも製作した。型数は雑貨・小物を含めて65型程度。

 「応援したい、参加したいと思わせる“推し活”のような要素がキッズ服にはある」(高橋氏)とし、再始動に伴いブランドアイコンとして「JENNI Muse」を新設。800人の応募者から7人を選出した。受注会ではJENNI Museとの撮影会を行い、来場者と交流する様子が見られた。

 日本国内では少子化が進むが、クロスプラスの高橋氏は「日本のキッズ服市場は一部の強いブランドに集中している。ジェニィのような熱量の高いブランドに可能性を感じている」とコメント。受注会での盛り上がりを見て高橋氏は「半年ほどかけて企画・製作してきたが、どんな顧客が来るかは正直まだ掴み切れていなかった。実際に来場者の顔を見ることができ、今後の企画がしやすくなる手応えを感じた」と自信をのぞかせた。
 実店舗の出店は検討中で、当面は公式オンラインストアのみで扱う。2026年秋冬コレクションは8月25日に自社ECサイト「クロスプラスオンライン」とゾゾダウン(ZOZOTOWN)で発売。売上高は、2028年1月末までに「数億円規模」を目指す考えだ。

伊藤真帆 (Maho Ito) FASHIONSNAP 編集記者 東京都出身。高校時代に編集者を志し、デザインもわかる編集者を目指して美術系専門学校でグラフィックおよびウェブデザインを学ぶ。ウェブメディア「ORICON STYLE(現・ORICON NEWS)」で編集を経験後、カナダでのワーキングホリデーを経て、2014年にレコオーランドに入社。ライフスタイル領域をメインに担当後、現在はシニアエディターとしてデスク業務のほか、セレクトショップや百貨店・商業施設、ECといった小売関連企業を中心に取材。企業のトップに取材する連載「トップに聞く」を担当している。一児の母。趣味はボードゲームと謎解き。

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