「チキンレース」脱却なるか=最低賃金上げ、地方審議本格化

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2026年08月04日 21:02  時事通信社

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時事通信社

中央最低賃金審議会の小委員会=7月28日、東京都港区
 2026年度の最低賃金引き上げ額の目安が55円に決まったことを受け、都道府県の審議が今後本格化する。全国最下位を避けるため、審議を延長して近隣県の動向を探る「チキンレース」が常態化する中、脱却に向けて議論の在り方を見直す声も出始めた。

 「労使双方とも『最下位脱出』という大きなプレッシャーを感じていた」。秋田地方最低賃金審議会会長を務める臼木智昭秋田大教授は、昨年度の県の審議を振り返る。

 24年度の最低賃金が全国最下位だった秋田県。昨年度は国が示した64円の目安を大幅に上回る80円の引き上げで決着、最低賃金は1031円となり、青森や鳥取、高知各県などを上回った。大幅な引き上げに経営者側は反発したが、準備期間を確保するため、通常10月の発効日を今年3月31日に遅らせることで歩み寄ったという。

 ただ、全国でも発効日をずらす動きが相次ぎ、秋田を含め6県が越年。その分適用も遅れることから、「生活改善が進まない」(産別労働組合幹部)との懸念も広がった。

 過熱する地域間競争を防ぐため、国の審議会は今年6月、「地域の実態と乖離(かいり)した引き上げは適切ではない」と指摘。発効日を遅らせる場合は「必要性を十分議論」するよう求めた。

 人材流出などへの懸念から最下位回避のプレッシャーはなお強いが、臼木会長は「(順位ではない方向に)議論の形を変えていかないと、本来の議論ができなくなる」との懸念を示した。 

このニュースに関するつぶやき

  • 今は最低賃金の職場で働く若者はいないでしょう。 YouTuberやネット、エンタメで稼ぐほうが楽しいからね。昭和のおじさん達が我慢して働いてきた業界も跡継ぎ不足で斜陽産業になるだろうね…
    • イイネ!1
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